川崎の皮膚科なら「川崎たにぐち皮膚科」JR「川崎駅」西口より徒歩約3分。保険診療主体で一般皮膚科から手術(ほくろやいぼ、粉瘤)、レーザー(あざやシミ)、紫外線治療(アトピー性皮膚炎、白斑、乾癬)、アレルギー検査(じんましん、花粉症)まで幅広い皮膚のお悩みに対応します。

シミ

シミは様々な原因があり治療方法が異なります。
まずは診断をつけることが大切ですのでご相談ください。

シミの原因

皮膚の茶色味、シミの原因であるメラニンは、表皮にいる色素細胞が紫外線を浴びると作ります。これは日焼けと同じ状態で、メラニンは紫外線から皮膚を守る重要な働きを担っています。作られたメラニンは皮膚の入れ替わりによって角質と一緒に排出されますが、ターンオーバーが乱れるとメラニンの排出が滞ります。メラニンが排出される量より作られる量の方が多くなると皮膚に蓄積されていき、シミやくすみとなります。そのほかにはメラニンを作る細胞が表皮で増えてしまうことが原因となってシミができますし、皮膚の深くの真皮でメラニンが増えることが原因の青っぽく見えるシミもあります。

シミの種類と治療方法

シミと一口に言ってもメラニンの増えている場所やメラニンの増え方が多様ですが、タイプに合わせて適切な治療を行えば改善させることがほとんどの場合で可能です。
レーザーが効くシミや飲み薬や塗り薬が効くシミなど、シミによって対処が異なりますのでご相談ください。

日光黒子(老人性色素斑)

境界がはっきりした茶色のシミです。
表皮にメラニンをもった細胞が増えて茶色く見えています。

日光黒子(老人性色素斑)顔によくできますが、顔の真ん中よりは耳の前といった顔の側面にできることが多いです。紫外線の影響でできるので、手の甲や腕にもできます。以前日焼けをしていた方の背中にたくさん見られることもあります。
色味は薄い茶色から濃い茶色まで様々で、盛り上がってくると脂漏性角化症(老人性イボ)と呼ばれます。

日光黒子(老人性色素斑)日光黒子は紫外線の影響で年齢とともに増え、40代以降で目立つようになり、大きさは数mmのものから2〜3cmのものまで様々です。時に炎症を起こしてかゆくなるものもありますが、これはシミを体が攻撃している反応で、炎症が治ると色味が薄くなっています。

当院での治療法

日光黒子の部分は表面の皮膚が厚くなっているので、塗り薬や飲み薬は効きにくいです。
Qスイッチアレキサンドライトレーザーでメラニンのついた皮膚全体をはがす方法を当院で行っています。

肝斑(かんぱん)

頬骨、額、フェイスラインといった骨が外側に出っ張っている場所に、左右対称にべたっとした褐色の色味が出ます。時に唇の上や下顎にも見られます。表皮でメラニンが作られやすい状態になっているためにメラニンが蓄積して茶色いシミとして見えています。

肝斑は20代後半以降に見られるようになります。妊娠や経口避妊薬(ピル)で色が濃くなることが多いことから、女性ホルモンが影響していると言われていて、肝斑の方の42%は妊娠をきっかけにでてきたという報告もあります。また、ほかのシミと同様に日焼けで色が濃くなって目立つようになりますので、日焼け止めはかかせません。

当院での治療法

肝斑の治療には塗り薬と飲み薬が有効です。レーザートーニングと併用するとさらに効果が期待できます。
塗り薬はハイドロキノンとトレチノイン、飲み薬はトラネキサム酸とビタミンCを使います。メラニンが産生されてから排出されるまでの期間は2〜3ヶ月ですので、3ヶ月ほど継続すると治療の効果を実感できることが多いです。

肝斑は日光黒子に行うように強くレーザーを当てると悪化することが多いので注意が必要です。レーザー治療を行う場合は弱めの出力で顔全体に当てるトーニングと呼ばれる方法が効果があると報告されています。この方法では顔の痛みやレーザー後の赤みがほとんど出ないのでダウンタイムがなく、照射後すぐに人前に出ることもできます。そのかわりに、効果を実感するには10回程度と回数を重ねることが必要です。回数を重ねれば効果を実感できることがほとんどですので、継続して治療することが大切です。

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)は、頬骨やおでこの外側、鼻に左右対称に点状に灰色から青みがかったシミがたくさん見られます。高校生から大学生の頃に出てくることが多いです。

当院での治療法

ADMはQスイッチレーザーで真皮部分のメラニンを除去することで治療します。この場合のレーザー治療は保険適用になります。レーザーでメラニンを破壊して破壊されたメラニンが免疫細胞の働きで除去される、ということを繰り返しながら薄くしていきます。効果を十分に実感するためには3ヶ月以上の間隔で5回以上のレーザー照射が必要です。

ハイドロキノンやトレチノインといった塗り薬は表面のメラニンを除去する効果を期待するものなので、皮膚の深い部分(真皮)にメラニンを作る細胞が増えているADMには効果がありません。

炎症後色素沈着(PIH)

炎症後色素沈着(PIH)は、日焼けと同じ状態になるような場合を指します。
にきび、アトピー性皮膚炎(湿疹)、虫刺され、やけど、けがなどにより皮膚に炎症が起こると、メラニンが作られやすい状態になるために、メラニンが蓄積され、炎症が治ったあとも茶色っぽい色を残ってしまいます。

数ヶ月~1年ほど経つと皮膚のターンオーバーでメラニンが排出されて自然に薄くなるのですが、それでも茶色っぽい色が残ってしまうことがあります。 炎症後色素沈着になった場所はメラニンを活発に作りやすくなっているので、日焼けをするとさらに色が濃くなります。まずは日焼け止めを塗ったり、日に当たらないようにしたり日焼けを予防することが大切です。

当院での治療法

メラニンの産生を抑えるハイドロキノン、メラニンの排出を促すトレチノインの塗り薬を使います。この2つの塗り薬は一緒に使うとより効果的です。3ヶ月ほど使うと治療効果が出てきます。1年以上症状が残っている時は皮膚の深いところ(真皮)にメラニンが残っていることが多いです。その際はメラニンを破壊する治療としてQスイッチレーザーを使う治療があります。

診察をご希望の方

レーザー治療は初診の方も時間予約が可能です。シミは種類や状態により治療法が異なりますので、どの種類のシミに当てはまるのかお悩みの方はまず当日順番での診察をお受けください

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