虫刺され(虫刺症)
虫に刺されたり毛虫の毛が付着した際に皮膚に侵入した成分に対して、体がアレルギー反応を起こして赤く腫れてしまいます。アレルギーだけではなく成分そのものが刺激になって症状が出るものもあります。チャドクガの幼虫、ネコノミ、カ、イエダニ、ムカデ、ブヨ、アブ、ハチ、トコジラミなどに刺されることが多いです。特徴的な症状や分布の時は刺した虫が推測できますが、虫が違っても起こる皮膚の反応自体は同じなので、刺した虫がわからないことは多いです。
刺されてから1、2日して真ん中に刺し口が見えるかゆいポツポツが現れます。外出した1、2日後にポツポツができたといらっしゃる方が多く、刺された記憶のない場合が多いです。刺されてから症状がでるまで時間差がありますので、新しくポツポツとでてくると新たに刺されたのではと心配になりますが、以前に刺された反応が遅れて出てきているだけのことがほとんどなのでご安心ください。通常ベッドや床など室内にいるダニ(ヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニなど)は刺すことはありません。治療は起きた炎症を抑えるステロイドの塗り薬と、かゆみ止めの抗ヒスタミン薬の飲み薬です。虫刺されを放っておくと慢性化してずっとかゆみが続くこともあります。そうなると治すのに時間がかかりますので、早期に対応することが大切です。