治療開始が早ければ早いほど効果があります。疑ったらまず受診してください
水ぼうそう(水疱瘡)とは
水痘帯状疱疹ウイルスというヘルペスウイルスの仲間による感染症で、患者さんのほとんどは10歳までの子ですが大人の方で以前に水ぼうそうになったことがある方もなることはよくあります。接触やくしゃみ、せきなどの飛沫、空気中のウイルスから簡単に感染します。感染してから症状がでるまでの期間(潜伏期)は約2週間で、熱が出るのと一緒にお腹、胸、背中などに、小さな赤いポツポツができます。ポツポツは次に水疱となり、膿みっぽくなったり、かさぶたになります。かさぶたは1~2週間でとれます。色が抜けたような痕が残ることがありますが、半年~1年のうちにほとんど消えます。
水ぼうそうの治療
治療としては抗ヘルペスウイルス薬の飲み薬が効果的です。飲み始めが早ければ早いほど効果がありますので、周りで水ぼうそうが流行っていてポツポツがでた、など疑った場合は早く受診することが大切です。またかゆみが強いことが多いため、かゆみ止めの塗り薬を塗ったり、ひっかかないよう爪を短く切り、痒みを感じにくくするため室温を低めに設定したり、患部を冷やしたりします。熱があったり水ぶくれが増えている間は、お風呂のお湯の中に入るのは控えてください。また水ぼうそうは空気感染して感染力が強いため、すべての水ぶくれがかさぶたになるまで自宅安静となります。