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癜風(でんぷう)

胸や背中のまだらな斑点はカビが原因の可能性があります

癜風(でんぷう)とは

癜風はマラセチアというカビ(真菌)が増殖して皮膚に症状がでた状態です。表面が少しかさかした境界のはっきりとした茶色、白色の斑点がでます。
茶色くなることが多く、黒色癜風と呼ばれます。逆に癜風になった場所が白っぽく色が抜けてみえることもあり、白色癜風と呼ばれます。癜風はかゆみがなく、かさかさが弱いのが特徴です。茶色や白色の色味を気にされて受診される方が多いです。

汗をかく時期にできやすく、夏に斑点が増えてきてかゆみなどの症状がない場合は癜風を疑ってください。
マラセチアは常在菌で、体の表面には誰でもいますが、夏に蒸れる場所に増えて症状が出ます。

癜風の診断と治療

胸、背中、わき、首、腕などによくできます。診断は発疹の状態、wood灯(365nmの波長の紫外線装置)を当てると黄色く光ること、真菌の顕微鏡検査で行います。
病変部をこすると細かいフケが見られることも特徴です(Hobelspan現象といいます)。
治療にはマラセチアに効果のあるカビを治す塗り薬(抗真菌薬)を使います。1日1回、寝る前や風呂上がりに塗り、一ヶ月ほど継続するとかさかさがとれてきます。治癒してから完全に色が戻るまでには数ヶ月かかることもありますが、かさかさが取れた治癒後は塗り薬を続ける必要はありません。

癜風は1年以内に40%、2年以内に80%が再発すると言われています。再発を防ぐためには室温の調節、汗をかいたらシャワーを浴びるなどのスキンケアが重要です。週に1、2度ミコナゾール配合の薬用石鹸で体を洗うと再発防止になると考えられています。

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