「生まれつきのあざって、治らないのかな?」

あざでお悩みの方のなかには、このように諦めている方もいるかもしれません。

あざは、うまれつきのものもあれば、成長とともに生じるものもあります。

また、あざができる原因もさまざまですし、「どのようなあざができるか」もまた異なります。

あざにはさまざまな種類がありますが、その多くは皮膚科で保険診療で治療することができます。

当院では、赤あざや茶あざ、青あざ、黒あざの治療を行っています。 この記事では、あざの種類と治療法について詳しく解説します。あざでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

 

あざにはどんな種類があるの?

ここでは、あざの種類や原因について詳しく解説します。なおここでは、打ち身をしたときにできる一過性のあざについてはとりあげません。

 

赤あざ

赤あざとは、その名の通り、赤みを帯びるあざをいいます。

一般的には、このあざは血管が広がるなどして生じるものであり、部位を選ばずに発生し、大きさもさまざまです。

後天性のもの、先天性のもの、両方が存在します。 この赤あざは、子供のころから大人にいたるまでサイズが変わらないものがあれば、成長するにしたがってサイズが大きくなっていくものもあります。

種類は大きく分けて2通りで、「単純性血管腫」と「いちご状血管腫(乳児血管腫)」があります。

後者は名前からも分かる通り、乳児によく見られるもので、一年ほどかけて大きくなります。

ただしこちらの場合は、いったん大きくなった後に児童期にかけて自然消褪していきます。

対して前者は基本的には自然消失せず、大きくなったり茶褐色に変化したりしていきながら、皮膚にとどまることになります。

自然消失することが難しい単純性血管腫は元より、自然消失の可能性が高いいちご状血管腫においても、レーザー治療は有用です。

単純性血管腫の場合はレーザーによって赤みを改善できますし、いちご状血管腫においてもレーザーを使うことで血管腫の増大を抑えて、盛り上がった血管腫によって引き伸ばされた皮膚が血管腫が消失した後に残す皮膚のたるみ・萎縮を予防することができるからです。

 

青あざ

青いあざは、「メラニン」という色素が原因で発生します。

皮膚は上から表皮・真皮・皮下組織の3層から成り立っています。

また、それぞれの層も、何層もの組織でできています。

メラニンを作り出す細胞である「メラノサイト」は、基本的には表皮に豊富に存在します。

ただ、メラノサイトは表皮だけでなく、真皮層に存在することもあります。

真皮層にメラノサイトが存在した場合、そこから発生するメラニンは皮膚を青く見せるという特徴を持ちます。

これは、真皮層で生成されるメラニンが多いほど顕著です。 メラノサイトの異常によってできるあざには、「太田母斑」や「異所性蒙古斑」などがあります。

 

茶あざ

茶あざには、うまれつきにできるものも多くありますが、思春期以降にできるものもあります。

茶あざには「カフェオレ斑」や「扁平母斑」などの種類があります。

なお茶あざは、メラノサイトの異常によりメラニン色素が多く発生したときに生じるもので、夏は濃く、冬は薄く見える傾向にあります。

 

黒あざ

黒あざは、一般的には「黒子(ほくろ)」と呼ばれます。

黒子ができるメカニズムは「正直なところ不明」とする説もありますが、一般的にはメラノサイトが変化・集合してできるものと考えられています。

なお黒子は、後天性に発生するものもあります。

 

あざの治療法にはどんなものがある?

ここまで、あざの種類や原因について解説しました。

あざの治療法も、あざの種類によってさまざまです。

ここからは、あざの種類別に効果が期待できる治療法をご紹介します。

 

Vビーム

Vビームは、赤あざに効果が期待できるレーザー治療です。

赤い色素に反応するレーザーを照射することで、赤あざの原因といわれている拡張した毛細血管を治療することができます。

単純性血管腫やいちご状血管腫は、保険診療で治療を受けられます。

 

Qスイッチレーザー

Qスイッチレーザーは、青あざや茶あざに効果が期待できます。

あざの原因となるメラニンにレーザーを照射することで、異常に発生したメラニンを除去する治療法です。

また、メラニン色素だけにレーザーを照射することができるため、周囲の皮ふへのダメージも抑えられます。

異所性蒙古斑、太田母斑、外傷性色素沈着症は、保険診療で受けられます。

茶あざについてはルビーレーザーによるレーザー治療に限って保険適応で治療が行えます(当院のQスイッチアレキサンドライトレーザーでは茶あざの保険適応での治療はできません)。

 

ラジオ波メス

ラジオ波メスは、黒子を除去するための治療法です。

高周波を用いた機器で黒子を削りとります。基本的には顔の3−4mm以下の、削り取った傷跡が目立たずに治るものに限定されます。

小さいホクロを目立たずに除去できるのがメリットです。

また、除去する黒子の周囲の皮ふのダメージも最小限に留めることができます。 なおこの施術は、基本的には保険診療対象外となります。

 

手術(くりぬき法、メスを使った切除縫縮)

顔のホクロでも3−4mmより大きいものや顔以外にみられるホクロは切除を行う方が傷が少なく治療ができます。

切除した後は縫合しますので、傷跡は線になり、徐々に馴染んでいきます。手術は保険診療で行えます。

 

まとめ

あざの種類や治療法について紹介しました。

あざにはさまざまな種類があり、それぞれに原因なども異なります。

あざのなかには、治療によって改善が見込めるものもあります。

当院では、VビームやQスイッチレーザー、ラジオ波、手術などの治療法を行っています。

また、患者さんお一人おひとりの状態に合った治療が行えるよう、丁寧なカウンセリングを行っています。

1人で悩まず、まずはお気軽に相談してみてください。

 

(川崎たにぐち皮膚科院長 :谷口 隆志 監修)