ボルニューマでの治療を考えているけれど、ダウンタイムが気になる方も多いのではないでしょうか。
高周波によるたるみ治療として注目されているボルニューマは、切らずにリフトアップが期待できる美容医療ですが、施術後に腫れや赤みが出ることもあります。
この記事では、ボルニューマのダウンタイムの実際の経過や気をつけるべきポイント、日常生活への影響について詳しく解説します。
ダウンタイムを気にせず、たるみケアを始めたい方はぜひ最後までご覧ください。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
2007年に東京大学を卒業後、東京大学医学部附属病院を中心に総合病院やクリニックで一般皮膚科、小児皮膚科、皮膚外科手術、アレルギー、美容皮膚科領域の診療を行ってきました。その経験・知識を活かし、幅広い医療機器を備えて、様々な皮膚のトラブルの助けになれるよう取り組んで参ります。
ボルニューマのダウンタイムの症状と期間
ボルニューマは、独自の高周波RF(Radio Frequency、6.78MHz)を肌に照射し、たるみを改善する治療です。
最大の特長は、ダウンタイムが「ほとんどない」ことで、施術直後からメイクができます。
ダウンタイムが短い理由は、ボルニューマの高周波(RF)が、肌の表面(表皮)へダメージを与えることなく、たるみの原因となる深い層(真皮層から脂肪層)へ効率的に熱エネルギーを届けられるからです。
このため、肌表面への負担を最小限に抑えながら、効果的なリフトアップを可能にしています。
ダウンタイムの症状と持続期間
ダウンタイム・副作用の症状と持続期間には、個人差があります。
体質によって、施術後に赤み・腫れ、熱感、しびれ、内出血、やけど、水疱などがあらわれることがありますが、通常は数時間~数日で治まります。
行われた研究では、ダウンタイムとして考えられる赤み・むくみは1%程度の人に見られましたが、24時間以内に解消しています。
2006年にアメリカで行われた研究で報告された、引き締め高周波治療の副作用とその期間は以下のとおりですが、副作用が起こる頻度は非常に少なく、起こったとしても時間の経過で解消します。
【カルテの遡及調査で報告された副作用と持続期間】
報告された副作用(頻度) | 解消までの期間 |
---|---|
赤み・むくみ | 24時間未満 |
頬の軽いくぼみ | 3.5カ月以内 |
ニキビのような、赤みを帯びた皮膚のぶつぶつ | 1週間以内 |
線状の薄いかさぶた | 1週間以内 |
皮膚の下にできた、赤みを帯びた小さなしこり | 17日間 |
首の圧痛 | 2週間~3週間 |
長く続く副作用はなく、全体の2.7%で一時的な副作用が見られたと報告されています。
ダウンタイム中の注意点
ダウンタイム中の注意点は、以下のとおりです。
- 保湿と紫外線対策をする:施術後の肌はデリケートなため、バリア機能をサポートする必要がある。
- 施術後2〜3日は血行を促進する行為(長時間の入浴、サウナ、激しい運動、過度な飲酒)を控える: 赤みや腫れを長引かせる可能性がある。
- 強いマッサージやスクラブ洗顔など施術部位への刺激を控える。
ボルニューマ治療後の経過
施術後の経過には個人差がありますが、一般的には以下のように効果を実感される方が多くなっています。
直後
施術直後は、高周波の熱によってコラーゲン線維が瞬時に収縮するため、引き締まり感やリフトアップ感をすぐに感じられることがあります。
肌にほんのりとした赤みや熱感が出ることがありますが、通常は数時間で落ち着く一時的な反応です。
1週間後
施術直後に見られた赤みや腫れなどのダウンタイム症状は、ほとんど解消しています。
見た目に大きな変化はありませんが、効果があられる土台が作られている時期です。
1カ月後
施術時の熱刺激によって活性化された線維芽細胞が、新しいコラーゲンの生成を活発に始める時期です。
肌の内部からハリや弾力が生まれ、触った時の感触や見た目に少しずつ変化を感じ始められます。効果の実感が本格化してくる頃です。
2~3カ月後
コラーゲンの生成がさらに進み、効果を最も実感できる時期です。
肌のハリ感がアップし、フェイスラインのもたつきや頬のたるみが改善されているのが目に見えて分かりやすくなります。見た目の変化が最も大きい時期なので、施術前の写真と比較してみるのもおすすめです。
ボルニューマの効果と選ばれる理由
一つの施術で多くの悩みに対する効果が期待できるボルニューマは、施術の2〜3カ月後に効果のピークを迎えます。
半年〜1年に1回の施術が目安で、定期的に施術を受けると、たるみの進行を予防できます。
期待できる効果
ボルニューマは、一つの施術で多くの悩みへの効果が期待できるのが魅力です。
- たるみ改善・リフトアップ
- しわ・ほうれい線の改善
- 肌質の改善
真皮層から脂肪層にかけて広範囲に熱を加えることで、フェイスラインのもたつきや頬のたるみを引き締めます。
真皮層のコラーゲン密度が高まると、肌が内側からふっくらと持ち上がり、気になるしわやほうれい線が浅くなります。
コラーゲン生成の促進によって改善するのはたるみだけではありません。肌全体のハリ、ツヤ、弾力がアップし、毛穴の開きも改善され、キメの整ったなめらかな肌へと導きます。
効果の実感タイミングと持続性
ボルニューマの効果は、時間をかけて徐々にあられます。
多くの方は施術から約1カ月後に肌のハリなどの変化を感じ始め、2〜3カ月後に効果のピークを迎えます。
効果の持続期間は、一般的に半年〜1年程度ですが、肌の状態や生活習慣も関係するため、個人差があります。
効果を持続させたい場合は、定期的なメンテナンスや日々のスキンケアが重要です。
施術頻度
ボルニューマの推奨される施術頻度は、半年〜1年に1回が目安です。たるみが進行する前に定期的に施術を受けることで、たるみの進行を予防でき、肌の良い状態を長く維持できます。
肌状態に合わせて、医師と相談しながら最適なペースで治療を続けることをおすすめします。
ボルニューマがおすすめな方
ボルニューマは、以下のような方へおすすめです。
- たるみ、ゆるみが気になる方
- 肌のハリや弾力不足を感じている方
- 小じわや毛穴の開きを改善したい方
- ダウンタイムが少なく、周囲に気づかれにくい治療を受けたい方
- 手術(フェイスリフト)や糸リフト、ハイフには不安や抵抗がある方
- 肌の定期的なメンテナンスを検討している方
ハイフとの比較
たるみ治療として人気の「ハイフ(HIFU)」と比較されることも多いボルニューマですが、ダウンタイムには違いがあります。
ハイフは高密度焦点式超音波というエネルギーを使い、肌の土台であるSMAS筋膜へピンポイントに熱を照射し、肌を根本から引き上げる効果が期待できます。
ハイフのダウンタイムは、赤み、腫れ、軽い痛み、筋肉痛のような違和感などです。症状は数時間から数日で治まることがほとんどですが、エネルギーをピンポイント当てる分、ボルニューマよりはやや症状が出やすい傾向にあります。
一方、ボルニューマは高周波(RF)で広範囲を均一に当てるため、肌への負担が分散されやすく、ダウンタイムが非常に短いのが特長です。
また、ボルニューマは振動機能や冷却機能によって施術中の痛みも大幅に軽減されており、より快適に治療を受けられます。
当院の特徴
当院では、一人ひとりに安心して最適な治療を受けていただくため、以下の点にこだわっています。
- 医師による丁寧な診察とカウンセリング
- 安全性と効果を重視した純正機器
- 最適な治療法の提案
同じたるみの悩みでも、原因は骨格や脂肪のつき方によってさまざまです。当院では医師が丁寧に診察し、最適な出力や照射方法をカスタマイズしています。また、使っているのは、安全性と効果が保証されたメーカー純正の機器と正規のチップのみです。
ご希望やライフスタイルを尊重しながら、ボルニューマだけでなく、他の治療法も含めて最も適した選択を一緒に考えます。
費用
ボルニューマは、公的医療保険が適用されない自由診療(自費診療)です。
全顔 300ショットで、66,000円(税込)になっています。
よくある質問
1. 施術中の痛みはどれくらいですか?
じんわりとした温かさを感じる程度で、強い痛みはありません。
ボルニューマには痛みを緩和するための振動機能や冷却機能が搭載されており、多くの方が麻酔なしでリラックスして施術を受けています。
2. 施術時間はどのくらいかかりますか?
施術部位によって異なりますが、顔全体の場合、カウンセリングや準備の時間を除いて約30~60分程度です。
3. ボルニューマのアフターケアは?
施術後の肌はデリケートな状態です。効果を最大限に引き出すためにも、十分な保湿と紫外線対策を心がけてください。
また、施術部位への強いマッサージやスクラブ洗顔などは避けるようにしましょう。
ボルニューマでたるみ治療を検討中の方は、川崎たにぐち皮膚科へ
ボルニューマは、ダウンタイムが非常に短く、痛みが少ないながら、たるみ改善からハリ・ツヤアップといった美肌効果まで期待できる治療です。
メスを使う手術や他の治療に抵抗があった方でも、安心して受けられます。
当院では、専門医が肌状態を丁寧に見極め、最適な治療プランを提案いたします。たるみに関するお悩みは、一人で抱え込まずに、ぜひお気軽に当院へご相談ください。
<ボルニューマについて>
- 未承認医薬品等
ボルニューマーは医薬品医療機器等法上、未承認医療機器です。
- 入手経路等
INFIX社経由にて入手しています。
- 国内の承認医薬品等の有無
同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品医療機器等はありません。
- 諸外国における安全性等に関する情報
韓国食品医薬品安全省(MFDS)の承認を受けています。