肌トラブルや何らかの影響によって頬が赤くなると、メイクでカバーもしづらいため、お困りの方も多いのではないでしょうか。

今回は、頬が赤くなる原因や改善方法、当院での施術についてご説明します。

 

頬の赤みの原因

頬が赤くなる原因として、主に以下のようなものが考えられます。

 

バリア機能の低下

敏感肌に悩む方は、アトピー性皮膚炎やニキビ、肌の乾燥など、さまざまな状態を呈し、かゆみや痛み、ピリピリとした刺激などが生じると考えられます。

肌は、外側から順に、表皮・真皮・皮下組織からなり、最も外側の角層は厚さが0.02mmとされ、細菌や紫外線などから肌を守っています。

しかし、肌のうるおいが低下し、肌が乾燥することなどにより、バリア機能が低下するといわれています。

敏感肌が刺激に過敏になる原因は、主に角層のバリア機能が低下することによって、外部からの刺激を受けやすい状態にあることが考えられます。

紫外線や化粧品などの化学物質、女性の場合はホルモンバランスの乱れが関与していることもあります。

外部の刺激物質が皮膚の表面にある場合、角層のバリア機能の低下によって刺激物質が内部へ入り、感覚神経が刺激されて中枢神経に伝えられ、脳内で痛みやかゆみなどの感覚が感知されるといわれています。

肌が刺激を受けて痛みやかゆみを引き起こすと、肌に赤みが生じると考えられます。

 

酒さ

酒さは、頬や鼻に発赤や吹き出物の症状がみられ、皮膚の下の血管がみえている状態のことをいい、慢性炎症性疾患とされています。

一般に赤ら顔と呼ばれる紅斑性酒さ(こうはんせいしゅさ)、ニキビのような丘疹(きゅうしん)などがみられる酒さ性痤瘡(しゅさせいざそう)、鼻が赤く盛り上がってくる鼻瘤(びりゅう)、目に結膜炎のような症状がみられる眼型酒さの4種類があります。

毛細血管拡張症は毛細血管が拡張し、皮膚の上からはっきりと拡張した血管が透けてみえることで赤くなっている状態で、紅斑性酒さの症状のひとつとされています。

また炎症が起きることによって血管が増えることが知られています。

酒さの原因はわかっていませんが、ストレス、刺激の強い食べ物、アルコールや紫外線、寒暖の変化、ステロイドの外用薬などにより悪化するといわれています。

また敏感肌と自覚している場合でも、実際には酒さであるケースもあります。

酒さは炎症を引き起こして毛細血管拡張や赤みを生じることがあり、皮膚科では頬の赤みを消すために、Vビームというレーザーによる治療が効果的とされています。

 

頬の赤みの改善方法

特に敏感肌によるバリア機能の低下によって起きる頬の赤みには、主に以下のような方法が効果的とされています。

 

スキンケアを行う

毎日のスキンケアは、肌のうるおいを保持する、肌をこすらないことを特に意識して行いましょう。

洗顔の際は洗顔料をよく泡立て、優しく汚れを洗い落とし、ぬるま湯で丁寧に泡を流しましょう。

次に、化粧水や乳液などを使用してしっかりと保湿することが大切です。

化粧水は肌に必要とされる水分を与え、乳液やクリームによって肌をやわらかくし、水分が逃げないように蓋をする役割があるといわれています。

また紫外線によってバリア機能が低下するとされるため、日焼け止めや帽子、日傘などを活用して、紫外線対策を十分に行いましょう。

紫外線は季節を問わず降り注ぐため、一年を通して対策をすることが望まれます。

 

生活習慣を改善する

肌は約1ヵ月周期のターンオーバーを繰り返し、肌のバリア機能を保っていると考えられています。

栄養バランスが偏った食事は、ターンオーバーを乱すといわれています。新陳代謝を高めるとされるビタミンB群や、バリア機能の保持に関わるたんぱく質などを中心に、バランスのよい食事を心がけましょう。

適度な運動はターンオーバーを促進し、健やかな肌に導くとされています。

また睡眠不足はターンオーバーを乱すとされるため、日頃から十分な睡眠時間をとるようにしましょう。

 

肌への刺激になるものを避ける

肌への刺激を避けるため、主に以下のようなことに気をつけましょう。

  • 汗はこまめにふき取る
  • タオルや枕カバーはこまめに交換し、清潔なものを使う
  • 加湿器を使用し、肌の乾燥を防ぐ
  • 髪の毛はできるだけ肌に触れないようにする
  • 部屋の掃除をし、肌の刺激となり得るカビやダニなどを除去する

 

皮膚科の施術

当院では、赤ら顔や毛細血管拡張症などに対して、Vビームによる施術を行っています。

Vビーム

血液中に流れているヘモグロビンがレーザーに反応し、エネルギーを吸収・凝縮させることによって血管が破壊され、症状を改善する治療法です。

あくまで増加や拡張がみられた血管を対象としているため、正常な血管が破壊されることはないとされます。

 

副作用と注意点

皮膚の赤み、むくみや腫れ、内出血、色素沈着などが生じる可能性があります。

また治療期間中は日焼け止めを塗るなど、紫外線予防をしましょう。

毛細血管拡張症は保険適応で治療ができます。血管拡張が見えない赤ら顔に対しては保険外診療(自費診療)となります。

そのほか、Vビームは赤あざ(単純性血管腫、いちご状血管腫)に対しても保険適応での治療対象となります。

以下に該当する方は、治療を受けることができません。

  • 妊娠中、または妊娠している可能性のある方
  • 日焼けをしている方、すぐに日焼けをする予定のある方
  • 皮膚に強い炎症や湿疹が起きている方

料金

保険診療と自費診療で料金が異なります。
・保険診療の場合 6,500円~32,000円 (照射面積で変わります)
・自費診療の場合 全顔 32,780円
・両頬の赤み(赤ら顔、ニキビの赤み) 21,780円
・鼻の赤み 10,780円

(川崎たにぐち皮膚科院長 :谷口 隆志 監修)