「小鼻の赤みが気になる」「肌の炎症を抑えたい」というお悩みはありませんか?
Vビームは血液中のヘモグロビンに反応し、異常増殖した血管を破壊・収縮させて肌の赤みを改善する治療です。
今回は、Vビームの小鼻への効果や小鼻の赤みの原因、小鼻の赤み改善に必要な施術回数、Vビームのダウンタイムなどをご紹介します。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
2007年に東京大学を卒業後、東京大学医学部附属病院を中心に総合病院やクリニックで一般皮膚科、小児皮膚科、皮膚外科手術、アレルギー、美容皮膚科領域の診療を行ってきました。その経験・知識を活かし、幅広い医療機器を備えて、様々な皮膚のトラブルの助けになれるよう取り組んで参ります。
Vビームの小鼻への効果
Vビームは血液中のヘモグロビンに反応し、異常な毛細血管を破壊・収縮させて小鼻の赤みを改善します。そのため、小鼻の毛細血管拡張症はVビームで治療できます 1)。
また小鼻の赤みが炎症性ニキビが原因の場合、Vビームなどのパルス色素レーザー治療が有効とされ、ニキビの赤みにVビーム治療を4週間間隔で2回行ったところ、90%の患者が改善されたという研究結果もあります 2)。
そのため、Vビームは、小鼻の赤みにお悩みの方におすすめの施術です。
小鼻の赤みの原因
小鼻の赤みの原因として、主に以下のようなことが考えられます。
皮膚の炎症
鼻は顔面の中でも皮脂腺が多く、炎症を起こしやすい部位です。
額、あご、左頬、右頬、鼻の顔の5ヵ所で皮脂レベルを測定したとき、皮脂の含有量が鼻で最も多く、両頬で最も低いとされています 3)。
また肌のバリア機能が低下すると外部の刺激を受けやすくなり、炎症を起こしやすいと考えられます。
毛細血管の拡張
毛細血管拡張はなんらかの原因で血管が拡張し、もとに戻らなくなった状態をいいます。
酒さは、主に顔面に生じる慢性皮膚疾患で、紅斑(こうはん)や毛細血管拡張、腫れ、丘疹膿疱(きゅうしんのうほう)などの症状がみられます 4)。
毛細血管拡張症の場合は、Vビームの保険適用で治療が可能です。ただし、毛細血管拡張症かどうかの自己判断は難しいため、医師の診断を受ける必要があります。
皮膚の炎症、毛細血管の拡張ともにVビームで治療が可能です。お気軽にご相談ください。
Vビームの特徴
Vビームは血管の赤みに対するパルス色素レーザーです。595nmのレーザーを照射し、血管中のヘモグロビンに吸収され異常な血管を破壊します。
パルス幅が調整でき、色素性および血管性病変の治療、肌のハリ・ツヤの改善など幅広い肌トラブルに対応しています。
痛みが苦手な方は、冷却ガスの使用により施術時の痛みを軽減できます。
当院は、保険承認機器のVビームⅡという機器を使用していて、健康保険適用の症状であれば健康保険を使って治療が可能です。5)
保険適用
- 血管腫(赤あざ:単純性血管腫、いちご状血管腫)
- 毛細血管拡張症(頬や鼻などによく見られる、網目状に赤く血管が見えている状態)
保険適用外
- 赤ら顔
- 鼻が赤くなって気になる方
- 赤いニキビ跡が気になる方
- 肌の若返り(レーザーフェイシャル)
- 目元の小じわ など
Vビームについて、詳しくはこちらもご覧ください。
Vビームがおすすめの方
- ニキビやニキビ跡を改善したい
- 肌の赤みが気になる
- 小鼻の赤みが気になる
- 肌にハリ、ツヤがほしい
小鼻の赤み改善に必要な施術回数
鼻の赤みに対する施術回数の目安は、5〜10回程度です。毛細血管拡張症は1回で効果を実感する方もいますが、複数回の施術で期待した効果を得られやすくなります。
また鼻部については、頬よりも回数を重ねる必要があります。
強い出力で血管の破壊を狙うのではなく、優しい出力による複数回の施術を経て、徐々に回復に向かいます。
ダウンタイムはどれくらい?
Vビームのダウンタイムは数日~1週間程度です。
洗顔やメイク、シャワーは翌日から可能です。主な副作用として、一時的な赤みと腫れ、かさぶた、内出血などがあります 6)。
治療の流れ
1.診察・カウンセリング
医師がカウンセリングを行い、患者さんの症状がVビームに適しているかどうかを判断します。
2.洗顔
洗顔やクレンジングで肌の汚れを落としていただきます。
3.施術
冷却ガスを噴射しながら、施術をします。施術時間は5~10分程度です。
痛みが不安な方は、麻酔クリームを塗布いたします(別途料金・15分程度)。
お気軽にご相談ください。
4.アフターフォロー
炎症を抑える薬を塗布して施術終了です。
費用
Vビーム(赤ら顔・血管腫)
- 保険診療の場合
Vビーム(赤ら顔・血管腫) | 約8,100円~33,000円(税込) ※照射面積で変わります |
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- 自費診療の場合
全顔レーザーフェイシャル | 32,780円(税込) |
---|---|
目元のハリ | 10,780円(税込) |
両頬の赤み赤ら顔、ニキビの赤み | 21,780円(税込) |
鼻の赤み | 10,780円(税込) |
鼻と顎の赤み | 16,280円(税込) |
傷跡の赤み 1箇所 | 10,780円(税込) |
よくある質問
施術時に痛みはありますか?
冷却ガスで痛みを軽減させるため、施術中の痛みはほとんどありません。
痛みの感じ方には個人差があります。
保険適用になりますか?
保険適用になるのは、単純性血管腫、乳児血管腫(いちご状血管腫)、毛細血管拡張症です。
赤ら顔や肌のハリ・ツヤ、ニキビ、ニキビ跡の改善などは保険適応外となります。
小鼻の赤みが気になる方は、川崎たにぐち皮膚科へ
小鼻の赤みの原因として、皮膚の炎症や毛細血管の拡張などが考えられます。
Vビームは血管性病変の治療、肌のハリ・ツヤの改善など幅広い肌トラブルに対応した治療機器です。
小鼻の赤みにお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。
副作用・注意点
副作用・リスク
・赤み
照射直後に肌に赤みが生じ、2週間ほど続くことがあります。
通常、数時間~3日ほどで落ち着きます。
・痛み
肌の状態や患部の状態により、ヒリヒリとした痛みを感じることがあります。
必要に応じて、保冷剤などで冷やすと痛みが和らぎます。
・むくみ、腫れ
施術後に腫れやむくみを生じることがあり、毛細血管拡張症などは腫れが出やすくなります。
通常、施術後2~5日ほどで落ち着きます。
・かさぶた
かさぶたができた場合は、無理に剥がさないようにしてください。
1~2週間ほどで自然と剥がれ落ちます。
・内出血
施術後に内出血を起こすことがあります。
通常は施術後、1~2週間程度で落ち着きます。
・色素沈着・色素脱失
レーザーの照射による熱で肌に軽いやけどを起こした状態となるため、炎症後色素沈着や色素脱失を生じることがあります。
通常、数ヵ月ほどで落ち着きます。
禁忌
以下に該当する方は、施術を受けられない可能性があります。
必ず事前にご相談ください。
- 妊娠中、授乳中の方
- 極度の日焼けをしている方、日焼けをする予定のある方
- 湿疹や炎症を起こしている部位
注意点
施術後は2週間程度、内出血が続く場合があります。
血液をサラサラにする薬を服用中の方は、強い内出血を起こしやすいです。
施術後は肌に赤み、痛みなどが生じる場合がありますが、通常は数時間~3日ほどで落ち着きます。
痛みが治まらない場合は、保冷剤などで冷やしてください。
痛みが強くなる場合や強い痛みが続く場合は、医師へ相談しましょう。
洗顔、メイク、シャワーは翌日から可能です。
治療期間中は肌が非常に敏感になっています。十分な紫外線対策を行ってください。
参考
(1)Using the ultra-long pulse width pulsed dye laser and elliptical spot to treat resistant nasal telangiectasia
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19636662/
(2)Acne erythema improvement by long-pulsed 595-nm pulsed-dye laser treatment: a pilot study
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18273723/
(3)An optimal method for quantifying the facial sebum level and characterizing facial sebum features
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37753695/
(4)Rosacea management: A comprehensive review
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35104917/
(5)Vbeam Perfecta® パルス色素レーザー装置
https://candelamedical.com/products/vbeam-perfecta/
(6)Acne erythema improvement by long-pulsed 595-nm pulsed-dye laser treatment: a pilot study
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18273723/