ほくろ除去を考えている方は、ほくろ除去後の傷跡の経過について詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。

ほくろ除去にはさまざまな方法があり、施術方法によっても傷跡の経過は違います。

ここでは「ほくろ除去で起こるダウンタイム」、「ほくろ除去後の傷跡の経過」、「当院で対応しているほくろ除去の方法」などを紹介します。

谷口 隆志(たにぐち たかし)

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

2007年に東京大学を卒業後、東京大学医学部附属病院を中心に総合病院やクリニックで一般皮膚科、小児皮膚科、皮膚外科手術、アレルギー、美容皮膚科領域の診療を行ってきました。その経験・知識を活かし、幅広い医療機器を備えて、様々な皮膚のトラブルの助けになれるよう取り組んで参ります。

 

ほくろ除去で起こるダウンタイム

ほくろ除去後には、さまざまな症状が出るかもしれません。

ここではダウンタイムに起こりやすい代表的な症状について紹介します。

 

赤み

施術後は傷がふさがってから、肌に赤みが残るかもしれません。

傷口を修復するための自然な反応です。3~6か月を目安にもともとの肌色へと戻っていきます。

ただし施術後の傷口はデリケートなため紫外線の影響で色素沈着が起こりやすくなります。

日焼け止め対策をして、色素沈着が起こりにくい肌状態を目指しましょう。

 

かさぶた

患部にかさぶたができることもあります。これは肌が修復しようとする自然な反応です。

かさぶたは1~2週間で自然にはがれ落ちることがほとんどです。

ムリにはがさないでください。

 

硬くなる、盛り上がる

施術後は「しこりのように硬くなる」、「盛り上がりができる」こともあります。

これは施術の影響で肌に炎症反応が長く続いたときや、創傷治癒反応に遅れが出たときに起こりやすい症状です。

さらに詳しい情報については、「ほくろ除去のダウンタイムと治療方法とは?」もご覧ください。

 

傷跡の経過について

当院のほくろ除去施術は「くり抜き法」、「メスによる切除縫縮」、「ラジオ波メス」、「Qスイッチアレキサンドライトレーザー」に対応しています。

ここではそれぞれの施術ごとに傷跡の経過を紹介します。

(※肌状態や体質によって傷跡の経過には個人差があります。)

 

<術後2〜3日>

 

くり抜き法

患部を縫合しているため、ほくろのサイズが大きいときには線状の傷口が目立ちやすくなります。

施術の影響で肌に赤みが見られます。

人によっては腫れや出血が起こるかもしれません。

 

メスによる切除縫縮

患部を縫合しているため、ほくろのサイズが大きいときには線状の傷口が目立ちやすくなります。

施術の影響で肌に赤みが見られます。

人によっては腫れや出血が起こるかもしれません。

 

ラジオ波メス

ほくろを含んだ部分の皮膚を削って除去する方法のため、基本的には患部の縫合は不要です。

2~3日後は浅い傷が残っており、肌に赤みが見られます。

 

Qスイッチアレキサンドライトレーザー

患部にレーザーを照射した影響で、肌に赤みが出るかもしれません。

またレーザーにほくろの黒色メラニン色素が反応して、かさぶたになり色が濃くなったと感じることもあります。

これは一時的なものであり、ほとんどの場合は時間が経つにつれて少しずつおさまります。

 

<術後1週間>

 

くり抜き法

施術中に縫合した場合には、抜糸が必要です。

術後1週間を目安にご来院ください。

人によっては赤みが残っていることもあります。

 

メスによる切除縫縮

施術中に縫合した場合には、抜糸が必要です。

術後1週間を目安にご来院ください。

人によっては赤みが残っていることもあります。

 

ラジオ波メス

傷口は治りかかっていますが、1週間後の時点ではまだ完全にはふさがっていません。

肌に赤みが出るかもしれません。

これは傷口を修復するための正常な反応ですが、気になる場合は医師にご相談ください。

 

Qスイッチアレキサンドライトレーザー

肌状態に個人差はありますが、患部にかさぶたができることもあります。

かさぶたは自然にはがれ落ちるためムリにはがさないでください。

かさぶたが取れるとその後は色が少しずつ薄くなっていきます。

 

<術後1か月>

 

くり抜き法

傷口がふさがるにつれて患部に硬さや赤み、かさぶたが出ることもあります。

基本的には傷口を修復するための自然な反応です。

かさぶたは自然にはがれ落ちるため自分ではがそうとしないでください。

赤みは3~6か月かけておさまっていきます。

 

メスによる切除縫縮

傷口がふさがるにつれて患部に硬さや赤み、かさぶたが出ることもあります。

基本的には傷口を修復するための自然な反応です。

かさぶたは自然にはがれ落ちるため自分ではがそうとしないでください。

赤みは3~6か月かけておさまっていきます。

ラジオ波メス

傷が治った部分に赤みが残っています。

この赤みは3~6か月かけて少しずつおさまります。

 

Qスイッチアレキサンドライトレーザー

この時期にはかさぶたが取れて赤みもおさまります。

 

【お問合せ:川崎たにぐち皮膚科】

 

当院のほくろ除去治療とは

ほくろを除去するためには、さまざまな治療方法があります。

当院では「くり抜き法」、「メスによる切除縫合」、「ラジオ波メス」、「Qスイッチアレキサンドライトレーザー」に対応しています。ここでは保険診療と自由診療ごとにそれぞれの特徴を紹介します。

 

<保険診療>

 

くり抜き法

トレパンという医療器具を使ってほくろをくり抜く方法です。

1~6mmまでのほくろを除去できます。
患部をくり抜くことで小さな穴を開けるため、他の治療方法に比べて傷口が小さくなります。

患部の状態によっては施術後に縫合や軟膏を使った処置が必要です。

もし縫合したときには、抜糸のため1週間後に再診が必要です。

くり抜き法による施術について、詳細を知りたい方はこちらのページの「くり抜き法」もご覧ください。

 

メスによる切除縫縮

局所麻酔をしてから、葉っぱの形に皮膚を切ってほくろを取り除く方法です。

施術後は患部を縫合しており、抜糸のため1週間後に再診が必要です。

くり抜き法では取り切れないような大きいサイズのほくろや、体にできたほくろに向いた施術です。

メスによる切除縫縮について、詳細を知りたい方はこちらのページの「メスによる切除縫縮」もご覧ください。

 

<自由診療>

 

ラジオ波メス

高周波のラジオ波が照射できるメスを使って、局所麻酔後にほくろを削り取る方法です。

ラジオ波の影響で切除と止血を同時にできるため傷跡は残りにくくなります。

顔にできた3~4mm以下のほくろに向いた施術です。

 

注意として、顔でも大きなホクロはラジオ波メスで除去すると術後に瘢痕(傷痕)になるリスクが高いため、手術による切除をお勧めしています。

切除の場合は保険診療にて行なっております。

 

施術後は、患部に抗菌薬の塗り薬とテープを貼って患部を保護します。

施術後は傷口の状態を確認するために2週間後の再診が必要です。

ラジオ波メスによる施術について、詳細を知りたい方はこちらのページもご覧ください。

 

Qスイッチアレキサンドライトレーザー

ほくろの原因であるメラニン色素をターゲットとしたレーザーです。

当院では「Qスイッチアレキサンドライトレーザー」を使用しています。

 

Qスイッチレーザーには複数の機種があり、当院で採用している機種はメラニン色素に対する反応性が高いと言われています。

メラニン色素以外の肌には反応しないため、施術によるダメージが少ない方法です。

平らな場所にある黒いほくろに向いた施術です。

 

Qスイッチアレキサンドライトレーザーをほくろの施術に使うときの注意点としては、基本的に繰り返しの施術が必要なことです。

Qスイッチアレキサンドライトレーザーは肌の表面にある細胞をターゲットとした施術ですが、ほくろの細胞は肌の奥にまで作られている場合があるのです。

繰り返しの施術で丁寧にほくろの細胞を除去することで、傷跡が残りにくいというメリットもあります。

 

ほくろ治療のほかにも、Qスイッチアレキサンドライトレーザーは主に年齢性のシミ治療に有効です。

ご興味のある方はこちらのページもご覧ください。

 

料金

 

<保険診療>

初診料約900円
再診料約200円
処方料約200円

 

「くり抜き法、メスによる切除縫合」

※3割負担の場合は以下の料金が目安です。

・約10,000円~20,000円

 

<自由診療>

初診料1,100円
再診料330円

※以下の施術は公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。

 

「ラジオ波メス、Qスイッチアレキサンドライトレーザー」

3mmまで10,780円(税込)
6mmまで16,280円(税込)
10mmまで21,780円(税込)

(※10mm以上は5mmごとに11,000円(税込)の追加料金が必要です。)

※患部の大きさによって料金が異なります。
※複数のほくろを同時に施術するときには、ほくろのサイズを足して計算します。たとえば、2mmと3mm、4mmのホクロを一度に治療した場合には合計9mmのサイズと考えて、10mmまでの21,780円が料金です。

 

川崎の皮膚科なら「川崎たにぐち皮膚科」

ほくろ除去後の傷跡は、時間がすぎるにつれて少しずつおさまることがほとんどです。

ただし体質によっては傷跡が長引くこともあります。

当院では複数の方法により、一人ひとりの症状や肌状態に合わせたほくろ除去施術をしており、ほくろ除去後の傷跡が長引かないように努めています。

ほくろ除去に興味がある方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。

 

【川崎たにぐち皮膚科院長 :谷口 隆志 監修】

 

副作用・リスク

以下に該当する方は、Qスイッチアレキサンドライトレーザーやラジオ波メスの施術は受けられない場合があります。

  • 妊娠中、授乳中の方
  • ケロイド体質の方
  • 治療部位に金の糸が入っている方
  • リウマチの既往歴がある方
  • 光感受性の強い方
  • 出血性疾患がある方

 

「ラジオ波メス」

  • 保護テープの上からであれば、施術当日から洗顔やメイクができます。
  • 傷口がふさがるまでの間は、塗り薬と保護テープによる処置を継続してください。
  • 施術してから2週間後は、患部の状態を確認するために再診が必要です。
  • 施術してから2週間以上経つと、患部の肌が桃色へと変化します。これは傷が治っていくための正常な反応なので心配しないでください。
  • 桃色の肌状態は日焼けしやすいため、患部に日焼け止めを塗りましょう。
  • 施術後は3~6か月の時間をかけて、少しずつ元の肌色へと戻っていきます。

 

「くり抜き法、メスによる切除縫合」

  • 抜糸前まではメイクや洗顔をするときには患部を避けてください。抜糸後は、患部に問題がなければ通常通りのメイクが可能です。
  • 縫合した場合には抜糸のため、施術してから1週間後に再度来院が必要です。
  • 施術後は皮膚に赤みや硬さが出るかもしれません。
  • 施術後は3~6か月の時間をかけて、元の肌色へと戻っていきます。

 

「Qスイッチレーザー」

  • 施術中は、輪ゴムで弾かれるような痛みを感じるかもしれません。
  • 施術当日は痛みが出るかもしれません。痛みが強いときには照射部位を保冷剤などで冷やすと痛みが軽減されます。
  • 施術後は肌に赤みが見られます。時間が経つにつれてかさぶたになり、自然にはがれ落ちます。無理にはがさないでください。
  • まれに内出血ができるかもしれません。通常3~4週間程度でおさまります。
  • 施術当日から洗顔や入浴が可能です。施術部位以外は当日からメイクが可能です。
  • 施術後は炎症後色素沈着ができるかもしれません。通常は3~6か月で少しずつおさまります。
  • 施術後は紫外線対策と保湿は丁寧にしてください。
  • 外科的切除と比較して、再発のリスクがあります。