ほくろ除去の治療を受けたいと思っても「何日くらい目立つのか心配」「仕事を休む必要はあるの?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。メイクや洗顔などがいつからできるのかも、気になりますよね。

ほくろ除去後のダウンタイムは、傷がふさがるまでの1〜2週間程度が目安です。本記事では、術後の経過やテープ期間、メイク・洗顔の目安、受診した方がよい症状などについて詳しく解説します。

谷口 隆志(たにぐち たかし)

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

2007年に東京大学を卒業後、東京大学医学部附属病院を中心に総合病院やクリニックで一般皮膚科、小児皮膚科、皮膚外科手術、アレルギー、美容皮膚科領域の診療を行ってきました。その経験・知識を活かし、幅広い医療機器を備えて、様々な皮膚のトラブルの助けになれるよう取り組んで参ります。

ほくろ除去のダウンタイムは何日?

ほくろ除去後のダウンタイムは、傷がふさがるまでの1〜2週間程度が目安です。

ただし、傷がふさがったあとも赤みが残ることがあり、周囲の皮膚になじむまでには3〜6か月ほどかかる場合があります。

ダウンタイムの長さは治療法やほくろの大きさ、深さ、部位によって異なります。縫合した場合は、約1週間後に抜糸を行うことが一般的です。治療前に、ダウンタイムやアフターケアの目安を確認しておきましょう。

【治療法別】ほくろ除去のダウンタイムと経過の違い

ここでは、ほくろ除去のダウンタイムと経過の違いを解説します。

ラジオ波メス

ラジオ波メスは、高周波のラジオ波を照射しながら、ほくろを削り取る治療法です。切除と止血を同時に行えるため、出血や皮膚への負担に配慮しながら治療を進められます。主に、3〜4mm以下の顔のほくろに用いられます。

術後は軟膏や保護テープで患部を保護し、傷がふさがるまでの目安は1〜2週間程度です。赤みは3〜6か月ほどかけて、徐々に周囲の皮膚になじんでいきます。ただし、経過には個人差があります。

くり抜き法

くり抜き法は、パンチのような円形の型抜きを使って、皮膚をくり抜く治療法です。小さめで深さのあるほくろなどに用いられ、ほくろの大きさや状態によっては、縫合する場合と縫合しない場合があります。

縫合した場合は、約1週間後に抜糸を行います。治療後は赤みや硬さが出ることがありますが、3〜6か月ほどかけて徐々になじんでいくことが一般的です。

メスによる切除縫縮

メスによる切除縫縮は、メスを使って皮膚を葉っぱの形、または紡錘形に切除し、縫い合わせる治療法です。

顔にできた大きなほくろや盛り上がりのあるほくろ、体にできたほくろなどで検討されます。約1週間後に抜糸を行い、赤みや硬さ、傷跡が落ち着くまでには数か月かかることがあります。

ほくろ除去後のダウンタイム経過|当日から1か月以降まで

ここでは、一般的なラジオ波メスによるほくろ除去後のダウンタイムの経過を見ていきましょう。

施術当日

施術後は、赤みや軽いヒリつき、出血がみられることがあります。患部は軟膏や保護テープで保護し、医師の指示に従って過ごしましょう。

2〜3日目

傷の状態によっては、浸出液や軽いジュクジュク感がみられることがあります。患部をこすったり触ったりせず、テープや軟膏によるケアを続けましょう。

1週間前後

かさぶたが自然にはがれたり、傷の表面がふさがってきたりする時期です。縫合した場合は、約1週間後に抜糸を行うことが一般的です。

1か月以降

傷がふさがった後も、赤みや色素沈着が残ることがあります。治療法や体質によって異なりますが、赤みは3〜6か月ほどかけて徐々になじんでいきます。

ほくろ除去後に出やすい症状と受診した方がよいサイン

ほくろ除去後は、傷が治る過程で見られやすい症状があります。症状が強くなる場合や長引く場合は、注意が必要です。

赤み・かゆみ・軽い痛み

施術後は、患部に赤みや軽い痛み、かゆみが出ることがあります。痛みが強くなる、腫れが目立つ、赤みが広がる場合は医師に相談しましょう。

かさぶた・ジュクジュク

かさぶたや軽い浸出液が見られることがあります。かさぶたは無理にはがさず、ジュクジュクした状態が続く、膿のような分泌物が出る場合は早めに相談しましょう。

色素沈着・赤みが残る

傷がふさがった後も、赤みや色素沈着がしばらく残ることがあります。治療法やほくろの大きさ、体質によって経過は異なります。

早めに相談した方がよい症状

出血が止まらない、痛みや腫れが強くなる、赤みが広がる、膿が出る、発熱がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。

ほくろ除去後のメイク・洗顔・入浴・運動はいつから?

ほくろ除去後に洗顔やメイクなどを再開できる時期は、治療法や傷の状態によって異なります。ここでは、一般的な目安を以下の表にまとめました。

実際の再開時期は、医師の指示に従いましょう。

項目

目安

洗顔

ラジオ波メスでは、保護テープの上から当日洗顔が可能です。くり抜き法やメスによる切除縫縮の場合、患部を避けるなど医師の指示に従いましょう。

メイク

ラジオ波メスでは、保護テープの上から当日メイクが可能です。くり抜き法やメスによる切除縫縮では、抜糸時に傷口を確認し、問題がなければ通常のメイクが可能です。

シャワー

翌日から可能な場合があります。患部を強くこすらないようにしましょう。

入浴・湯船

当日は避け、縫合時は医師の指示に従いましょう。

飲酒

1〜2日後を目安に、医師の指示に従いましょう。

激しい運動

抜糸時の状態に問題がなければ再開できます。

仕事・外出

体への負担が少ない仕事や外出であれば、当日または翌日から可能な場合があります。保護テープが目立つことがあるため、予定がある場合は事前に相談しましょう。

とくに1cm以上のほくろを除去したときには、再出血のリスクがあるため、施術当日の飲酒・入浴・激しい運動は避けてください。

ほくろ除去後のダウンタイム中のアフターケア

自己流で誤ったアフターケアは、傷口の治りを遅らせたり、色素沈着などの肌トラブルにつながったりすることがあります。

テープ・軟膏は医師の指示通りに続ける

治療後は、傷の状態に応じて軟膏や保護テープを使用することがあります。自己判断で中止せず、医師の指示通りに続けてください。

かさぶたは無理にはがさない

施術後にできたかさぶたは、通常は1週間ほどで自然にはがれ落ちます。無理にはがしたりこすったりすると、赤みや色素沈着が長引くことがあるため避けましょう。

紫外線対策を徹底する

治療後の皮膚は紫外線の影響を受けやすく、色素沈着につながることがあります。傷がふさがるまでは保護テープで患部を守り、外出時は帽子や日傘なども活用しましょう。日焼け止めは、医師の指示や傷の状態に合わせて使用してください。

保湿と摩擦対策を行う

患部が乾燥したり、衣類やマスクなどでこすれたりすると、赤みや刺激感が長引くことがあります。乾燥が気になる場合は、医師の指示に従い、低刺激の保湿剤をやさしく塗りましょう。マスクや衣類、タオルなどが患部に強く触れないようにすることも大切です。

ほくろ除去で後悔しないために知っておきたい注意点

ほくろの状態によって適した治療法は異なる

ほくろの大きさや形、盛り上がり、部位などによって、適した治療法は異なります。希望する治療法があっても、ほくろの状態によっては対応できる方法が限られる場合があります。

ほくろに見えても皮膚がんの可能性がある

ほくろのように見えるもののなかには、まれに悪性黒色腫(メラノーマ)などの皮膚がんが含まれることがあります。形が左右非対称、境界がギザギザしている、色に濃淡がある、直径6mm以上ある場合などは、皮膚科を受診しましょう。[1]

「跡が残らない」とは断言できない

ほくろ除去後は傷跡や赤み、色素沈着が残ることがあります。多くは時間とともになじんでいきますが、治療法やほくろの大きさ、体質によって経過は異なります。

そのため「跡がまったく残らない」とは断言できません。事前に医師から説明を受けておくことが大切です。

川崎たにぐち皮膚科のほくろ除去治療の特徴

川崎たにぐち皮膚科では、ほくろの大きさや形、部位などを診察した上で、ラジオ波メス・くり抜き法・メスによる切除縫縮などの治療を行っています。

治療前には、ほくろの状態に合わせた治療法や、治療後のダウンタイム、アフターケアについて説明しています。赤みや傷跡、メイク再開の時期などが気になる場合は、診察時にご相談ください。 

 

ほくろ除去について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

https://k-derm.net/disease/disease037

ほくろ除去治療の料金

ほくろ除去治療の料金は、治療法やほくろの大きさ、保険適用の有無によって異なります。

ラジオ波メスは、公的保険が適用されない自由診療です。患部のサイズによって料金が異なり、10mm以上は5mmごとに11,000円の追加料金がかかります。複数のほくろを同時に施術する場合は、サイズを合算して料金を計算します。

治療法

料金

ラジオ波メス 3mmまで

10,780円

ラジオ波メス 6mmまで

16,280円

ラジオ波メス 10mmまで

21,780円

くり抜き法

保険診療・3割負担で約10,000〜20,000円

メスによる切除縫縮

保険診療・3割負担で約10,000〜20,000円

くり抜き法やメスによる切除縫縮は、ほくろの状態によって保険診療で対応できる場合があります。実際の費用は診察内容によって異なるため、詳しくは診察時にご確認ください。

ほくろ除去に関するよくある質問

ここでは、ほくろ除去に関してよく寄せられる質問に回答しました。

Q:ほくろ除去後、仕事は何日休む必要がありますか?

デスクワークなど体への負担が少ない仕事であれば、当日または翌日から仕事が可能です。

ただし、患部に保護テープを貼ることがあるため、人前に出る仕事や大切な予定がある場合は、数日〜1週間程度、見た目が気になる可能性があります。汗をかきやすい仕事や体を大きく動かす仕事の場合は、医師に確認しましょう。

Q:ほくろを取った後、いつまでテープを貼りますか?

テープを貼る期間は、治療法やほくろの大きさ、傷の状態によって異なります。ラジオ波メスの場合は、傷がふさがるまでの1〜2週間程度、保護テープや軟膏によるケアを続けることがあります。

くり抜き法やメスによる切除縫縮で縫合した場合は、抜糸までの約1週間は患部を保護し、その後も傷の状態に応じてテープを続けることがあります。自己判断ではがさず、医師の指示に従いましょう。

ほくろ除去治療をお考えの方は、川崎たにぐち皮膚科へご相談ください

ほくろ除去のダウンタイムは、傷がふさがるまでの1〜2週間程度が目安です。ただし、赤みがなじむまでには数か月かかることがあります。

傷跡やメイク再開の時期が不安な方は、診察時に確認しましょう。ほくろ除去治療を検討している方は、川崎たにぐち皮膚科へご相談ください。

 

【川崎たにぐち皮膚科院長:谷口 隆志 監修】

 

 

【参考文献】

[1] 日本皮膚科学会:皮膚科Q&A.メラノーマ(ほくろのがん)Q3 どんなほくろやしみに気をつけたらいいのですか?

https://qa.dermatol.or.jp/qa12/q03.html