酒さ・赤ら顔は、鼻や頬、おでこなどに症状がみられる慢性の炎症性疾患です。

症状が繰り返すときや、症状が悪化しているときには、一生治らないのではと心配になるかもしれません。

しかしこれらの症状は、「悪化する原因を避けて生活する」ことや、「皮膚科で治療を受ける」ことで対処しやすくなります。

ここでは酒さ・赤ら顔の症状を悪化させないための予防方法と、当院のVビーム治療について紹介します。

 

酒さ・赤ら顔とは

酒さ(しゅさ)は一般的に「赤ら顔」とも呼ばれている慢性の炎症性疾患のことです。

中年以降に発症しやすい疾患で、男性よりも女性に多くみられます。

赤みのある肌やニキビのようなポツポツが特徴的な症状です。

鼻や頬、おでこなどに症状がよくみられます。

 

ほてりやヒリヒリ感といった肌の症状以外にも、目の充血やまぶしさを感じやすくなることもあります。

酒さ・赤ら顔が起こるはっきりとした原因は不明です。

異常な血管が作られてしまうことも発症に関わると言われています。

 

酒さ・赤ら顔を悪化させないための対処法

酒さ・赤ら顔は、「紫外線」「気温の変化」、「刺激のある食べ物」、「アルコール」、「ストレス」などの影響を受けて発症したり症状が悪化したりすると考えられています。

ここでは酒さ・赤ら顔の症状を悪化させないために大切な対処法について紹介します。

 

酒さ(赤ら顔)の対処法|紫外線を避ける

日焼け止めクリームや日傘、帽子などのアイテムを使って肌を紫外線から守りましょう。

紫外線は夏場や日差しの強いとき以外にも、日常的に降り注いでいます。

レジャーなどの特別なイベント時以外、散歩や通勤などで外出するときにも対策をするように心がけましょう。

 

酒さ(赤ら顔)の対処法|気温の変化に対応する

暖かい場所から寒い場所へ移動したときなど、室内と外気の気温差が大きくなるほど、酒さの症状が悪化しやすくなります。

暖房やクーラーを使うときは温度設定に注意しましょう。

またほてり感があるからといって肌を冷やさないようにしましょう。

 

酒さ(赤ら顔)の対処法|刺激のある食べ物を避ける

香辛料を使った食べ物や熱すぎる食べ物は、症状を悪化させると言われています。

酒さ・赤ら顔の症状が強く出ているときには、これらの食べ物を避けましょう。

熱すぎる食べ物は冷ましてから食べるようにしましょう。

 

酒さ(赤ら顔)の対処法|アルコールを控える

アルコールは血管を拡張させる働きがあるため、酒さ・赤ら顔の症状を悪化させてしまいます。

酒さ・赤ら顔の症状が気になるときには、なるべく控える方がよいでしょう。

 

酒さ(赤ら顔)の対処法|ストレスをためない

過度なストレスは酒さ・赤ら顔の症状を悪化させてしまいます。

趣味の時間を楽しむ、気分転換をするなどストレスをためないように注意しましょう。

 

酒さ・赤ら顔の治し方

酒さ・赤ら顔の赤みの治療には、Vビームを使った施術が向いています。

Vビームとは、酒さ・赤ら顔の原因である異常な血管を破壊する医療用の色素レーザーです。

当院ではVビーム2という機種を使用しています。

Vビームからレーザーを照射すると、血液中のヘモグロビンに選択的に吸収されます。

 

その後熱が周囲の細胞へと伝わって、酒さ・赤ら顔の原因である異常な血管が破壊されるのです。

酒さは基本的に炎症を伴うため、Vビームの照射は保険適用にはなりません。

酒さやニキビなどの炎症を伴わない毛細血管拡張については、診察により毛細血管拡張症と診断できれば保険適用で治療が受けられます。

 

酒さ・赤ら顔の場合、Vビームの施術後に期待した効果を実感するタイミングの目安は、5回以上です。

治療間隔としては保険適用で3か月に1回、自費診療で1か月に1回です。

(※治療回数や治療間隔は、一人ひとりの肌状態や症状などによって異なります。)

 

副作用・注意事項等

 

禁忌

  • 妊娠中の方、妊娠している可能性のある方
  • 日焼けをしている方、すぐに日焼けをする予定がある方
  • 患部に強い炎症や湿疹がある方

 

副作用

赤み、むくみ、腫れ、内出血など

 

施術後の注意点・ダウンタイム

  • メイクは施術当日から可能です。
  • 治療中は日焼け止めを塗るなどして紫外線予防をしてください。
  • 肌に赤みが出るかもしれません。ほとんどの場合は数時間でおさまります。
  • 肌にむくみや腫れが出るかもしれません。ほとんどの場合は数日~1週間でおさまります。
  • 内出血が出るかもしれません。ほとんどの場合は1~2週間でおさまります。

 

料金

 

<保険診療>

初診料約900円
再診料約200円

 

Vビームの施術

約6,500円~32,000円(税込) ※照射面積によって、金額が異なります。

 

<自由診療>

以下の施術は公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。

初診料1,100円(税込)
再診料330円(税込)

 

Vビームの施術

全顔(顔の赤み、レーザーフェイシャル)32,780円(税込)
両頬の赤み(赤ら顔、ニキビの赤み)21,780円(税込)
鼻の赤み10,780円(税込)
鼻と顎の赤み16,280円(税込)
傷跡の赤み(一か所につき)10,780円(税込)

 

川崎の皮膚科なら「川崎たにぐち皮膚科」

酒さ(しゅさ)・赤ら顔の症状を悪化させるものには「紫外線」や「気温の変化」、「刺激のある食べ物」、「アルコール」、「ストレス」があります。日常生活ではなるべくこれらを避けて過ごすようにしましょう。

当院では、酒さ・赤ら顔の治療にVビームを使用しています。

気になる症状が悪化していると感じたときには、いつでもご相談ください。

 

【川崎たにぐち皮膚科院長 :谷口 隆志 監修】