一般的な肌トラブルで皮膚科を受診したときには、塗り薬や飲み薬を使って治療を開始するというイメージをもっている方もいるかもしれませんね。

そのような方に、ぜひ知っておいてほしいのが「毛細血管拡張症」という皮膚疾患です。

 

「毛細血管拡張症」は、鼻や頬などがつねに赤くなるという代表的な症状があります。

この赤みに対して、虫刺されなどの一時的な赤みが出ているときに使うような塗り薬や飲み薬は使えるのでしょうか。

 

ここからは「毛細血管拡張症」の治療法である塗り薬・飲み薬、当院で行っているレーザー治療についてそれぞれご紹介します。

 

毛細血管拡張症とは

血管の一種である毛細血管が、なんらかの理由によって拡張したまま元に戻らなくなるのが「毛細血管拡張症」です。

具体的には、「毛細血管が持続して拡張している」「炎症を伴わない」「赤みは自然に消えない」という特徴のすべてを満たしたときに、毛細血管拡張症と診断されます。

 

毛細血管拡張症になると、毛細血管が持続して拡張することにより、血管の形が皮膚の上から透けて見えることがあります。

また、血管が拡張することで血流が増えると、つねに肌に赤みがあらわれてしまうといった症状も起こるかもしれません。

とくに小鼻の周囲や頬の部分に気になる症状があらわれやすくもなります。

 

毛細血管拡張症に薬で対応できる?

一般的な皮膚トラブルの場合には、まずは薬を使って治療を開始するというイメージをもっている方も少なくないかもしれません。

実のところ、毛細血管拡張症に直接有効な薬があるという知らせは今のところはありません。

しかし、毛細血管拡張症を引き起こす代表的な疾患である酒さ」という疾患に対しては、いくつかの薬が対症療法として使われています。

ここからは、「酒さ」によく用いられている薬についてご紹介します。

 

<毛細血管拡張症の塗り薬>

  • メトロニダゾール(ロゼックスゲル®️)
  • アゼライン酸(AZAクリア®️)
  • イベルメクチン

など

このような薬には炎症を抑える働きがあります。

そのため、酒さによる炎症が原因で毛細血管拡張症のような症状が起こっているときに使われることがあります。

 

<毛細血管拡張症の飲み薬>

  • ドキシサイクリン

など

ドキシサイクリンという抗生物質には炎症を抑える作用があるため、症状に合わせて飲み薬として使用することがあります。

酒さによって生じた「ぼんやりとした肌の赤み」「ポツポツとした湿疹」などの炎症によって起こった症状は、これらの薬を使うことで症状の軽減が期待できます。

ただし、毛細血管拡張症のように完全に血管が拡張してしまった症状を治療することには向いていません。

またこれらの薬は、国内においては薬価収載されておらず、健康保険の対象外であり自費となることに注意が必要です。

 

毛細血管拡張症を薬以外で治療するには

当院では、毛細血管拡張症に対してVビームⅡ」という色素レーザーによる施術を行っています。

 

患部にVビームⅡから照射したレーザーをあてると、血液中に含まれているヘモグロビンで光エネルギーが吸収されます。

その後、患部で熱エネルギーに変換されることにより、拡張してしまった毛細血管が破壊されることで、赤みなどの症状軽減が期待できるのです。

 

VビームⅡのレーザーは、毛細血管拡張症の症状に関係した余計な血管のみを破壊します。

正常な血管に悪影響となることはありません。

またVビームⅡは、厚生労働省により承認された医療機器です。

※妊娠の可能性がある方、皮膚に強い炎症・湿疹・日焼けなどの肌トラブルがあるときには、施術が行えないかもしれません。

気になる症状があるときには、医師まで直接ご相談ください。

 

まとめ

毛細血管拡張症では、「本来は皮膚の下にあるために、見えないはずの毛細血管が透けて見えてしまう」「鼻や頬に赤みが残ってしまう」などの症状があらわれやすくなります。

 

毛細血管拡張症に直接有効な薬があるという知らせは現在のところはありません。

しかし、毛細血管拡張症を引き起こす酒さ」という疾患に対しては、いくつかの薬が対症療法として使われています。

 

酒さ」に使う塗り薬や飲み薬は炎症を抑える働きがあるため、炎症によって起こった肌の赤みや湿疹などの症状を軽減する働きが期待できます。

ただし、これらの薬は毛細血管拡張症のように完全に血管が拡張してしまった症状を治療することには向いていません。

また、薬を使った治療は日本では承認されていないため、自費となることに注意が必要です。

 

当院では、毛細血管拡張症の薬以外の治療として「VビームⅡ」によるレーザー治療を行っています。

レーザーを患部に照射することで、完全に拡張してしまった毛細血管を破壊して気になる肌トラブルの軽減が期待できるのです。

 

肌の赤みにお困りのときには、ぜひお気軽にご相談ください。

医師が現在の症状やご希望などを確認したうえで、お一人おひとりに合わせた治療方法をご提案いたします。

 

(川崎たにぐち皮膚科院長 :谷口 隆志 監修)

 

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