顔や体などにできてしまった気になるほくろをしっかり除去したいときには、どのような方法を選べばよいのでしょうか。

近年では、機械の進歩によって各種レーザーを使ったほくろ除去も選択肢の一つとして注目されるようになりました。

しかしレーザーを使ったほくろ除去の場合、注意すべき点があることをご存じでしょうか。

ここからは、当院で使っている「Qスイッチレーザーの特徴」と「Qスイッチレーザーでほくろ除去するときの注意点」、「Qスイッチレーザー以外のほくろ除去方法」についてそれぞれご紹介します。

 

Qスイッチレーザーの特徴

Qスイッチレーザー(Qスイッチアレキサンドライトレーザー)は、肌に沈着したメラニン色素に反応するレーザーです。

Qスイッチレーザーを照射すると、肌トラブルの原因となっているメラニン色素だけを選択的に破壊します。

また、メラニン色素以外の正常な皮膚に対してはダメージを軽減した施術が期待できます。

当院では、Qスイッチレーザーの照射が可能な米国サイノシュアー社で製造・販売している「Accolade J(アコレードJ)」という医療機器を導入しており、主にシミ・アザの施術に使用しています。

 

Qスイッチレーザーでほくろ除去するときの注意点

ほくろの施術にQスイッチレーザーを使うときにはいくつか注意すべき点があります。

代表的なものについて、それぞれご紹介します。

 

複数回の施術が必要

Qスイッチレーザーによる施術は、皮膚の表面に存在している細胞を主なターゲットとしています。

シミ・アザの場合は主に皮膚の表面に細胞が存在しているため、ほぼ1回の施術で治療が終了します。

しかしほくろの場合は、皮膚表面だけではなく皮膚の奥にまでほくろの細胞が存在していることもあります。

そのため、Qスイッチレーザーでほくろの施術を行うときには、基本的に複数回の施術が必要です。

 

治療終了までの期間が長い

Qスイッチレーザーの施術後は、施術部位がカサブタ状になって剥がれ落ち、皮膚の赤みが落ち着くまで2週間程度のダウンタイムが必要です。

複数回の施術が必要となるほくろの場合は、1回の施術ごとに毎回ダウンタイムが発生します。

そのため、どうしても治療が終了するまでの期間が長くなってしまいます。

 

施術ごとに費用がかかる

複数回の施術が必要なQスイッチレーザーによるほくろ除去は、1回の施術ごとに費用が発生してしまいます。

Qスイッチレーザーによる施術料金が他の施術方法と比べて安いと感じたときでも、複数回の施術費用がかかるかもしれない点に注意が必要です。

 

ほくろによっては施術ができない

Qスイッチレーザーは、皮膚表面の平らな場所にある黒い色のほくろを主なターゲットとしています。

そのため、皮膚の奥にまであるほくろ、盛り上がった形のほくろ、色のないほくろなどの施術には向いていません。

 

Qスイッチレーザー以外のほくろ除去方法とは

ここでは、当院で行っているQスイッチレーザー以外のほくろ除去施術についてご紹介します。

(※それぞれの方法で施術前に局所麻酔薬を使用しています。麻酔薬のアレルギーなどがある方は事前にご相談ください)

 

ラジオ波メス

高エネルギーであるラジオ波を使ってほくろをメスで削り取る方法です。

通常のメスに比べると、患部を切除しやすく、さらに切除しながら周囲の組織を止血できるため、周囲の肌に炎症が起こりにくく、傷跡が目立ちにくくなります。

3〜4mm以下であれば、顔にあるほくろでも除去が可能です。

 

くりぬき法

専用の型抜きを使って患部をくりぬく方法です。

メスを使った方法よりも、傷口を小さくできます。

1mm~6mmまでのホクロであれば除去が可能です。

施術後に縫合をしたときには、抜糸のため1週間後に再度来院が必要です。

 

メスを使った切除

メスで皮膚を切り取った後に、糸を使って傷を閉じる方法です。

施術後に縫合をしているため、抜糸のため1週間後に再度来院が必要です。

盛り上がった形のほくろ、サイズが大きなほくろ、体にできたほくろなどに対して使っています。

ほくろは、メラニン色素を作る細胞が変化した「母斑細胞」が集まって固まったものです。

「母斑細胞」は、皮膚の一番外側にある表皮にしかないと思っても内側である真皮にまで存在していることがあります。

たとえほくろを除去したとしても、「母斑細胞」が皮膚に残っているとほくろが再発しやすくなります。

当院では、実際にほくろの状態を確認したうえで、医師がお一人おひとりに合わせたこれらの施術方法をご提案しています。

 

まとめ

Qスイッチレーザーをほくろ除去に使うときには、今回ご紹介したような注意点があることを知っておきましょう。

当院では、Qスイッチレーザー以外に「ラジオ波メス」、「くりぬき法」、「メスを使った切除」でほくろ除去を行っています。

日帰り手術も可能なため、気になるほくろを除去したいときには、いつでもお気軽にご相談ください。

(川崎たにぐち皮膚科院長 :谷口 隆志 監修)