「首に目立つイボがあるから取りたい」「顔にシミのようなものがある」「イボに人の目線が集まっているように感じる」などのお悩みはありませんか。
今回はイボの種類や原因、皮膚科での治療法についてご説明します。
イボとは
イボとは、皮膚表面が盛り上がってできた小さなできものを指します。
イボには大きくわけて2種類あり、ひとつがウイルスが原因のもの、もうひとつが紫外線や加齢が原因のものです。
もっとも多いタイプはウイルス性のタイプで、中でも尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)と呼ばれています。
皮膚は外層から順に、表皮・真皮・皮下組織からなり、表皮はさらに外側から角質層・顆粒層・有棘層(ゆうきょくそう)・基底層の構造をしています。
ウイルスが原因のイボの場合、ヒトパピローマウイルスが小さな傷口から基底層に入り込むことによって、イボを形成すると考えられています。
イボの種類と原因
イボには、ウイルスによるものと紫外線や加齢によるものの2種類があります。
ウイルス性
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
尋常性疣贅はもっともよくみられるイボで、ウイルス性疣贅とも呼ばれています。
原因はヒトパピローマウイルス(HPV)の2型とされ、小さな傷口から侵入し、3~6ヵ月経過後にイボを生じます。
痛みなどの自覚症状に乏しく、手足の指に多くみられ、数mm~1cm程度の皮膚の盛り上がりができます。
単発の場合や複数できることもあり、広がることもあります。
治療の基本は凍結療法です。
伝染性軟属腫(水いぼ)
伝染性軟属腫は、ピンク色や白色の直径2~5mm程度のドーム状のイボを生じます。
ボトックスウイルスが原因とされ、通常痛みやかゆみはありません。
感染力が高く、お風呂やサウナ、プールなどで感染が広がることがあります。
手のひらと足の裏以外の全身どこにでも形成されます。
尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマは、茶色やピンク色のトサカのようなイボが性器やその周辺に生じます。
痛みやかゆみはありませんが、放置しておくとイボが増大し、カリフラワー状になることもあります。
青年扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)
青年扁平疣贅は平たく複数の小さな突起ができることが特徴です。
顔面や腕に発生しやすく、シミと間違われることがあります。
ヒトパピローマウイルスの特定の型が、小さな傷口から侵入することが原因とされています。
紫外線や加齢
老人性疣贅(脂漏性角化症)
老人性疣贅は加齢に伴って顔面や頭部、腹部や腰部など、手のひらと足の裏以外のどこにでも生じます。
30歳代〜40歳代以降に形成され、80歳代以上ではほとんど全員にみられます。
平たく見えますが、拡大してみると少し盛り上がっていることが特徴です。
軟性線維腫(アクロコルドン・スキンタッグ・首イボ・胸イボ・脇イボ)
軟性線維腫は首や脇の下、胸部の比較的摩擦が多い部位にできやすく、直径1~3mm程度の小さな突起です。
年齢とともに数が増えることや大きくなることがあります。
アクロコルドンはあまり盛り上がっていませんが、スキンタッグはアクロコルドンより大きく、突起のように飛び出していることが特徴です。
市販薬でイボは治せる?
結論から言えば、市販薬でイボを取ることはできませんが、症状の悪化を予防するために使用されることがあります。
以下は、イボの除去に効果的とされている市販薬の成分です。
ヨクイニン
ヨクイニンはハト麦の皮を除去した種から抽出された薬です。
植物由来のハト麦は副作用の心配が少ないことが特徴です。
身体の水分量を調整する作用があるといわれ、肌荒れやイボに効果的とされています。
なお、脂漏性角化症に効き目はありません。
主な副作用として、発赤や発疹、かゆみ、胃の不快感などを生じることがあります。
サリチル酸
サリチル酸は皮膚の角質をやわらかくし、古くなっている角質を除去する作用があります。
イボとなっている部分に塗布することにより、細胞の増殖を抑え、症状の悪化を防ぐ効果があるとされています。
主な副作用として、発赤や紅斑などがみられることがあります。
市販薬は一度様子を見る形で使用する方もいますが、思っていた効果を感じられない場合や、かえって悪化するケースもあります。
イボを取りたい場合は、医療機関に受診することをおすすめします。
日常生活の注意点
イボの予防やイボの悪化を防ぐため、主に以下のような点に注意しましょう。
タオル類の共用を避ける
ウイルス性のイボの場合、家族とのタオルやスリッパなどの共用によって感染を広げてしまう可能性があります。
イボが治るまでは共用を避けるようにしましょう。
保湿や紫外線対策をする
イボは紫外線や加齢によってできるタイプのものも存在します。
日常的に日焼け止めを塗るなどし、イボの増加を防ぐことが大切です。
またウイルス性のイボの場合、肌が乾燥してバリア機能が低下していると感染するリスクが高まります。
普段から保湿ケアをして肌を健やかに保ちましょう。
自分で取ろうとしない
イボは自分で削ったり触ったりして取ろうとすると悪化する恐れがあります。
またまれにイボが悪性腫瘍の場合もあります。
気になるイボができた場合には、必ず皮膚科を受診してください。
病院の治療法
前述の通り、イボを自分で取ろうとすることは危険を伴います。
当院では、主に冷凍凝固法とラジオ波メスによりイボを除去しています。
冷凍凝固法
マイナス196℃の低温の液体を綿棒などを使って患部を急激に冷やして凍傷を起こし、イボなどを取り除く治療法です。
かさぶたになって剥がれ落ちます。
特にウイルス性のイボに対して行われますが、老人性イボや首イボなどにも使われます。
ラジオ波メス
イボを焼いて切除します。
出血が少なく、傷が残りにくいことが特徴です。
脂漏性角化症や首イボなどの除去に適しています。
治療の経過とリスク
イボの治療による経過や効果には個人差があります。
気になる症状がみられた場合には、必ず医師へ相談しましょう。
冷凍凝固法
- イボの除去には、数回の施術が必要となることが多いです。
- 凍結直後は痛みを伴い、軽度の痛みは1~2日程度続く場合があります。
- 凍結後、血豆や水ぶくれができることがありますが、かさぶたとなり自然に剥がれ落ちます。
ラジオ波メス
- 施術中に痛みや熱感、発赤を生じることがあります。
- 施術部位には傷跡が残る可能性があります。
- 施術後は患部をテープで保護し、2週間程度はテープで保護していただきます。
- 施術後の肌は非常に敏感になっているため、日焼け止めを塗るなど紫外線対策をしてください。
- 施術当日から、テープの上から洗顔やメイクが可能です。
以下に該当する方は、施術をお控えいただくことがあります。
必ず事前にご相談ください。
- 妊娠中、授乳中の方
- 光過敏症の方
- ペースメーカーを装着している方
- 抗凝固薬などを内服している方
- 過度に日焼けしている部位
施術料金
当院でのイボ治療の料金は以下の通りです。
冷凍凝固療法(保険診療) :約700円
ラジオ波メスの治療は基本的に自費診療となります。
イボの長径によって以下の通りとなります。
3mmまで | 10,780円 |
---|---|
6mmまで | 16,280円 |
10mmまで | 21,780円 |
10mm以上 | 5mmごとに11,000円追加 |
イボを取りたい方は川崎たにぐち皮膚科へ
イボは自分で取りたいと思っても、自己判断で除去しようとすることは大変危険です。
時間の経過とともに増大する可能性や、知らない間に他人へ移す恐れもあります。
気になるイボがある場合には、まずはお気軽にご相談ください。
はじめての方は、まずはWeb受付から診察予約をお願いいたします。