蕁麻疹の原因は、アレルギー性と非アレルギー性に分類されますが、ほとんどの場合で原因は不明です。
ここでは、蕁麻疹の原因に関係する要因と、蕁麻疹が出たときの対処法や治療法を紹介します。
(※蕁麻疹の症状以外に、呼吸困難や意識障害などの症状があらわれたときには、アナフィラキシーショックの恐れがあります。命の危険もあるため、ただちに病院を受診してください。)
蕁麻疹の原因
蕁麻疹は、痒みを引き起こす成分であるヒスタミンが、なんらかの影響で体内に増えたときに起こると考えられています。
蕁麻疹の原因に関係しているものは、主にアレルギーが関係しているものと、それ以外のものに分類されます。
それぞれについて、詳しく確認していきましょう。
<アレルギー性のもの>
- 飲食物(卵、そば、エビ、カニ、果物、お酒など)
- ダニ、ホコリ
- 花粉
など
アレルギー反応が原因で蕁麻疹が起こるときには、アレルギーの原因となる物質が体に入ってから、数分~数時間程度で症状があらわれます。
<アレルギー性以外のもの>
- 衣類や下着の摩擦や圧迫
- 入浴、運動、発汗
- 生理周期
- 疲労、ストレス
- 病気(感染症、膠原病、甲状腺疾患など)
など
肌への刺激や体調不良などにより、蕁麻疹を発症して症状が悪化するかもしれません。
また一部の病気やホルモンバランスの影響で蕁麻疹があらわれることもあります。
蕁麻疹のほとんどは原因不明で、突然症状が起こります。
アレルギー性など原因のはっきりしたものはごく少数です。
複数の要因により症状が起こることもあるため、原因を特定するのが難しい疾患といえるでしょう。
蕁麻疹の対処法
ここでは、蕁麻疹がでたときの具体的な対処法について紹介します。
<病院をすぐに受診すべき症状>
このような症状があらわれたときには、すぐに病院を受診しましょう。
- 呼吸するのが難しい
- 意識がなく、声をかけてもしっかりとした応答がない
- 蕁麻疹以外にも、唇・まぶたの腫れがある
- 下痢や吐き気などの症状が出ている
- 強いかゆみや痛みがある
- 症状が広がってきている
<蕁麻疹の対処方法>
- ストレスをためないようにしましょう。
- 圧迫するようなサイズの合わない下着や衣類の着用を避けましょう。
- 蕁麻疹は基本的には一時的な症状であり、跡が残りにくい疾患です。しかし、患部をかきすぎると強い炎症により色素沈着のような跡が残るかもしれません。
- 痒みが強いときには、入浴を避けましょう。保冷剤などをタオルで包み、患部を冷やすのも効果的です。(※寒冷刺激で蕁麻疹が出るときには止めましょう。)
「症状が繰り返しあらわれる」、「症状が長引いている」、「患部が広がってきた」と感じる時には、自力で対処するのが難しいこともあります。
蕁麻疹の症状に悩んでいる方は、いつでも当院までご相談ください。
蕁麻疹の治し方
蕁麻疹の主な治療方法は「原因を避ける」ことと「内服薬」を服用することです。
それぞれについて詳しく紹介します。
原因を避ける
飲食物などなんらかのアレルギー物質の影響で蕁麻疹があらわれるときには、まずは原因となっているものを避けることが大切です。
花粉症やハウスダストなどが関係しているときには、小まめな掃除や空気の入れ換え、空気清浄機の利用などで環境中の原因物質を減らすように努めましょう。
肌への刺激により蕁麻疹症状があらわれるときには、刺激となるものをできるだけ避けなければなりません。
衣類や下着の影響で症状が出ているときは、使用を中止して肌に負担とならないようにゆったりとしたサイズのものを利用しましょう。
体調不良が続いているときには、休むのも大切です。
とくに繰り返し蕁麻疹の症状があらわれているときには、なんらかの疾患が影響している可能性もあるため、当院までお早めにご相談ください。
内服薬
蕁麻疹の原因に関係しているヒスタミンの働きを抑えるため、抗ヒスタミン薬を処方します。
また補助薬としての役割で、H2受容体拮抗薬や抗ロイコトリエン薬など、蕁麻疹に対する有効性が確認されている薬を利用することもあります。
さらに症状によっては、ステロイド薬を使うかもしれません。
川崎の皮膚科なら「川崎たにぐち皮膚科」
蕁麻疹のほとんどは原因不明で、突然症状が起こります。
とくに繰り返し症状が出ているときや、症状が長引いているとき、また症状が広がってきているときには早めの病院受診が必要です。
蕁麻疹の治療では、症状を引き起こすような原因物質を避け、内服薬を服用しながら症状をコントロールすることが大切です。
川崎たにぐち皮膚科では、アレルギー検査も実施しています。
原因不明の蕁麻疹症状に悩んでいるときには、いつでもお気軽にご相談ください。
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