シミ治療といえばレーザー治療と思われがちですが、光治療という選択肢もあります。

光治療とレーザー治療はそれぞれ異なる症状に効果が期待できます。

そこで今回は、光治療とレーザー治療の違いや注意点などをご説明します。

 

光治療とは

光治療は複数の特殊な波長の光を肌に照射し、メラニンやヘモグロビンなどを破壊することで肌の悩みを改善する方法です。

シミやそばかすなど気になる症状を改善するだけでなく、ニキビや毛穴、肌質改善などにも効果的とされています。

またQスイッチルビーレーザーなどのレーザー治療の場合、ピンポイントで光を照射してシミを改善に導きますが、照射する力が強いため、治療後にはかさぶたの状態が続き、状態によってはシールを貼ることで患部を保護することもありますが、光治療の場合は通常、シールで保護するほどのかさぶたが形成されることはなく、治療後すぐに洗顔やメイクが可能です。

光治療には、IPL(Intense Pulsed Light)という光を使用したフォトフェイシャル®治療があります。

もともとIPLは1998年から血管腫の治療を目的として利用されてきましたが、顔全体に照射することでシミなどを改善させることを目的として、フォトフェイシャル®という治療法が発表され広まりました1)。

また、IPLよりさらに患者さん一人ひとりの状態に合わせ、照射する力を細かく調整できるBBL(Broad Band Light)による治療もありますが、IPLとBBLのどちらも光を広く照射し、メラニンやヘモグロビンにダメージを与え、肌の悩みを改善することを目的とした治療法です。

当院の光治療で使用しているフォトシルクプラスはUPL(U-shape Pulse Light)を使用していて、IPLよりもメラニン粒子を分解する力が高いことが特徴です。

 

光治療とレーザー治療の違い

光・レーザーは電磁波の一種であり、電磁波は波長の違いによってガンマ線やX線、紫外線や高周波などのように分類されています。

光治療とレーザー治療の違いは、波長とパルス幅の違いにあると考えられます。

 

波長

波長とは空間を伝わる光の波の長さのことをいい、波の山から山までの長さの間隔の違いにより、それぞれの特性が異なっています。

波長が短い場合は皮膚表面、長い場合は皮膚の奥深くまで到達するとされます。

また波長によって、メラニン、ヘモグロビンなどターゲットになる物質が変化します。

光治療はレーザーと違って幅広い波長をもつため、アプローチできるターゲットが広いことが特徴です。

 

パルス幅

パルス幅とは光・レーザーを照射する時間のことで、パルス幅が短いと局部的に強力に作用し、パルス幅が長いと周りの組織に作用しやすいため、広く治療できるとされます。

 

光治療はレーザーと違ってパルス幅が長いため、ターゲットの周囲にも影響を及ぼすことが知られています。

レーザー治療は波長が長く、機種ごとに単一の波長で固定されているため、シミの部位に照射し、ピンポイントで気になる部位を取り除きます。

光治療は波長が短く、幅広い波長をもち、ヘモグロビンやメラニンに反応がよい波長が含まれています。

光治療では、複数の波長でパルス幅が長く、面で照射するため、面積的にもターゲット的にも広く治療できます。

しかし広く治療できるために、ピンポイントで治療するレーザーに比べればメラニンや赤みなどの一つ一つの要素でみたときの治療効果はマイルドになります。

レーザーは、気になるシミの範囲をピンポイントで照射しますが、光治療では面で顔全体を照射するため、シミが気になる以外のところの自分では気づかない細かいシミにも反応できます。

 

光治療の注意点

光治療の注意点として、主に以下のようなものが考えられます。

 

複数回の施術が必要

一般的には、3~4週間ごとに5回程度の施術が推奨されています。

 

シミが濃く見えることがある

薄いかさぶたが生じることがありますが、1週間程度ではがれるといわれています。

 

施術を受けられない方がいる

妊娠中や授乳中である、過度な日焼けをしている、または日焼けする予定がある、てんかん発作がある、ケロイド体質、光アレルギ―、ヘルペスがある方は施術をお控えください。

 

※当院で光治療に使用しているフォトシルクプラスは、日本国内では医薬品医療機器等法で未承認の治療です。

そのため、当院では医師の責任の下、厚生労働省から輸入許可申請を得た上でイタリアのDEKA社より個人輸入を行い治療を行っております。

個人輸入に関しては、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」をご参照ください。 https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/healthhazard/

 

光治療の副作用

光治療の副作用として、主に以下のようなものが考えられます。

  • 痛み
  • 皮膚の損傷、火傷、傷跡
  • 色素沈着
  • 浮腫、むくみ
  • 紅斑・紫斑

 

当院の料金

当院における施術料金は、以下の通りです。

 

光治療

顔全体:1回 27,280円(税込)

成長因子入りマスクパック(2,200円)を併用すると、より美肌効果が期待できます。

 

レーザー治療と光治療では、それぞれ期待できる効果が異なります。

 

レーザー治療に向いている方

  • 取り除きたい目立つシミがある
  • 何度も通院したくない
  • 確実にシミをなくしたい

 

光治療に向いている方

  • 薄いシミが気になる
  • 広い範囲で薄いシミができている
  • 肌質を改善したい

 

当院では事前にカウンセリングを行っているため、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

相談や診察の場合、予約は不要です。

当日順番にて診察をお受けください。

 

【参考】 1)川田暁.『美容皮膚科ガイドブック第2版』中外医学社.2019.

(川崎たにぐち皮膚科院長 :谷口 隆志 監修)