フォトフェイシャルは、シミやそばかす、ニキビ跡の赤み、肌のハリや小じわなどに効果が期待できる治療です。
幅広い肌トラブルに対応できるため、気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、フォトフェイシャルの効果が出る頻度や治療期間、治療の注意点などをご紹介します。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
2007年に東京大学を卒業後、東京大学医学部附属病院を中心に総合病院やクリニックで一般皮膚科、小児皮膚科、皮膚外科手術、アレルギー、美容皮膚科領域の診療を行ってきました。その経験・知識を活かし、幅広い医療機器を備えて、様々な皮膚のトラブルの助けになれるよう取り組んで参ります。
フォトフェイシャルで効果が出る頻度はどれくらい?
一般的にIPLは、420~1200nmの広範囲の波長をカバーし、さまざまな肌タイプや肌トラブルに対応している光治療です 1)。4週間間隔で3回のIPL治療を受け、最後の治療から6ヵ月後に改善レベルを評価した調査では、約85%の人で改善がみられたという報告があります 2)。
また2週間間隔でフォトフェイシャルの治療を7回受けた研究では、最後の治療から1ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後に肌の評価をしたとき、6ヵ月後に「肌が改善した」と回答した人、および、治療後の満足度が100%に達したという研究もあります 3)。
当院では、4週間間隔で5~6回の治療を推奨しています。
フォトフェイシャルの治療期間について
前項の調査にもあるように、6ヵ月程度の治療期間が必要で、2~4週間程度の間隔をあけて治療することが望まれます。
当院では4週間間隔をあけて治療を進めることが推奨しています。
フォトフェイシャルの効果
シミ、そばかす、肌のくすみ
フォトフェイシャルはマイルドな光治療です。
気になるシミだけでなく、顔全体にシャワーのように照射するため、患者さん自身が気づいていないシミにも反応します。
赤ら顔、ニキビ跡の赤み
血管性病変に反応するため、赤ら顔やニキビ跡の赤みに効果が期待できます。
肌のハリ、毛穴の改善、小ジワ
照射による熱作用によってコラーゲン生成が促進され、肌のハリ感アップや小じわ、毛穴の改善などに効果が期待できます。
フォトフェイシャルの効果について詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
【2024年最新版】フォトフェイシャルとは?効果やダウンタイム、施術料金まで
フォトフェイシャルがおすすめな方
アメリカ食品医薬品局(FDA)では、IPL治療を以下の症状の改善において承認しています 4)。
- シミが気になる方
- 顔のしわが気になる方
- 酒さ、赤ら顔を改善したい方
治療の注意点
治療時は必ず保護メガネを着用することが必要です。
また妊娠中や授乳中、最近日焼けした人などは使用できません 5)。
川崎たにぐち皮膚科の治療の特徴
当院では、「フォトフェイシャルステラM22」を導入しています。
本機器は400nm~1200nmの波長の光をもち、6種類のフィルタを搭載しています。一人ひとりの肌悩みに適した治療が可能です 5)。
治療の流れ
1.カウンセリング
医師によるカウンセリング後、診察を行い、治療方針を決定いたします。
2.洗顔
洗顔していただきます。洗顔料やクレンジングなどは当院でご用意しております。
3.施術
ジェルを塗布し、照射いたします。照射時間は約10~15分です。
4.終了
クーリング後、終了です。メイクをしてお帰りいただけます。
料金
以下は、自費診療となります。
「フォトフェイシャル」 | 顔全体:1回 27,500円(税込) |
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よくある質問
痛みはありますか?
施術中はゴムでパチンと弾かれたような痛みを感じることがあります 5)。痛みの感じ方には個人差があります。
ダウンタイムはありますか?
ダウンタイムはほとんどありません。施術直後からメイク可能です。
どれくらいの間隔で受けたらよいですか?
当院では、4週間の間隔をあけて5~6回の治療を推奨しています。
シミや肝斑、肌質を改善したい方は川崎たにぐち皮膚科へ
一般的にIPLは、420~1200nmの広範囲の波長をカバーし、さまざまな肌タイプや肌トラブルに対応している光治療です。
当院では、4週間間隔で5~6回の治療を推奨しています。シミやそばかす、肝斑、ニキビ跡の赤みなどに効果が期待できます。
気になる症状がある方は、当院へお気軽にご相談ください。
副作用
痛み、皮膚の損傷、火傷、傷跡、色素沈着、むくみ、紅斑・紫斑など
注意点
- 痛みや赤みは数時間から数日で治まりますが、発赤や水泡、カサブタができた場合は、すぐにご連絡ください。
- レチノインやピーリング剤などの使用は、施術前後の3日間は中止してください。
- 施術直後よりメイクが可能です。
- 肌が敏感になっているので、日焼け止めなどを塗って紫外線予防をしましょう。
- ほてり感があっても、1日~2日で治まります。
- 1週間経過する頃から、濃く浮き出たところが自然にはがれます。
- 施術から約1週間は肌が乾燥しやすい状態です。十分な保湿を心がけてください。
「フォトフェイシャルステラM22について」
未承認医薬品等:フォトフェイシャルステラM22は医薬品医療機器等法上、未承認医療機器です。
入手経路等:医師の責任の下、ルミナス社より個人輸入しています。
国内の承認機器の有無:同一の成分や性能を有する他の国内承認機器等はありません。
諸外国における安全性等に係る情報:諸外国において、治療に伴う重大な副作用の報告はありません。
参考
(1)Hyperspectral assessment of acne skin exposed to intense pulsed light (IPL) intense pulsed light in acne treatment
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37357661/
(2)The Efficacy of IPL in Periorbital Skin Rejuvenation: An Open-Label Study
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32021676/
(3)Pilot Study to Demonstrate Improvement in Skin Tone and Texture by Treatment with a 1064 nm Q-Switched Neodymium-Doped Yttrium Aluminum Garnet Laser
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38592205/
(4)Intense Pulsed Light (IPL) Therapy
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35593833/
(5)Stellar M22 IPL モデル 添付文書
https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/md/PDF/860139/860139_30300BZX00035000_B_01_04.pdf