「Vビームは効果がないの?」「本当に自分に合っている?」と不安に感じていませんか?
Vビームは、症状や治療条件が合えば効果が期待できる治療です。本記事では、効果がないといわれる理由や向いている症状、効果を実感しやすい条件を皮膚科医がわかりやすく解説します。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
2007年に東京大学を卒業後、東京大学医学部附属病院を中心に総合病院やクリニックで一般皮膚科、小児皮膚科、皮膚外科手術、アレルギー、美容皮膚科領域の診療を行ってきました。その経験・知識を活かし、幅広い医療機器を備えて、様々な皮膚のトラブルの助けになれるよう取り組んで参ります。
「効果ない」と言われる理由

Vビームは赤み治療に用いられるレーザーですが、症状によっては効果がないと感じられることがあります。
Vビームは毛細血管そのものの、拡張や増生が主体となる赤みに効果が期待できる一方、すべての赤みに適応する治療ではありません。
赤みの原因には炎症が関与している場合もあり、血管の構造的変化が主因でない赤みには十分な効果を感じにくいことがあります。
Vビームとは?効果が出る仕組み

皮膚の赤みのうち、毛細血管の拡張や増生が主体となる場合、血管が透けて見えることで赤みが目立つようになります。
Vビームは、血管内のヘモグロビン(赤い色素)に反応する特性を利用しています。
拡張した血管に熱エネルギーを与え、赤みを目立ちにくくする仕組みです。そのため、赤みの原因を見極めた上で治療を行なうことが重要になります。[1]
Vビームの効果がないと感じやすいケース

Vビームは、次のようなケースでは効果を実感しにくいことがあります。
- 赤みの主な原因が炎症によるもの
- 照射回数や間隔が不足している
一方、毛細血管の拡張が主体の赤みであっても、治療条件が適切でないと十分な変化を感じにくいことがあります。
紅斑型酒さを対象とした研究では、出力や照射方法の調整により赤みが改善したと報告されており[2]、適切な照射条件の設定が重要であることがわかっています。
また、効果を引き出すためには、一定の反応(ダウンタイム)を伴う照射が必要となる場合もあります。
出力を抑えすぎると結果的に治療回数が増え、効果を実感するまでに時間がかかることがあります。
Vビームで効果が期待できる症状

Vビームで効果が期待できる症状は、主に次の4つです。
- 赤ら顔(毛細血管拡張)
- 酒さ(赤み主体のタイプ)
- ニキビ・ニキビ跡の赤み
- 傷跡・手術後の赤み
Vビームは、赤みの原因が血管の拡張や増生に関係している場合に効果が期待できる治療です。酒さのなかでも炎症が落ち着いた赤み主体のタイプでは、紅斑の改善を目的に用いられることがあります。
炎症後に残るニキビやニキビ跡の赤み、手術後や外傷後の赤みなど、血管の関与が考えられるケースでも選択されます。ただし、症状の原因や状態によって適応は異なるため、医師による診断が重要です。[1]
Vビームの効果を詳しく知りたい方は「赤ら顔にレーザー治療は効く?治療効果・種類・副作用まで徹底解説」も参考にご覧ください。
効果を出すために重要なポイント

Vビームの効果を十分に引き出すためには、まず赤みの原因を正しく見極める診断が重要なポイントとなります。
毛細血管そのものの拡張や増生が主体となっている赤みかどうかを判断した上で、治療を行なう必要があるからです。
また、症状や肌の状態に応じて、出力や照射方法を医師が適切に設定することも効果に影響します。さらに、Vビームは1回のみで完結する治療ではないため、回数や経過を踏まえて評価することが大切です。
Vビームのダウンタイムや施術回数について詳しく知りたい方は「Vビームの小鼻の赤みへの効果やダウンタイム、施術回数などを紹介」をご覧ください。
Vビームと他の赤み治療との違い

赤みの原因や状態によって適した治療は異なるため、目的に応じた使い分けが重要です。
- Vビーム:毛細血管拡張や酒さの赤みなど、血管性の赤みに直接作用するレーザー
- フォトフェイシャル(IPL):シミ・くすみ・全体の赤みを、マイルドに改善したい場合に適している
- 外用・内服治療:炎症の強い酒さやニキビに、レーザー前の土台作りや併用として重要
Vビームとフォトフェイシャルの違いを詳しく知りたい方は「Vビームとフォトフェイシャルの違いとは?施術の選び方も解説」をご覧ください。
川崎たにぐち皮膚科のVビーム治療の特徴

川崎たにぐち皮膚科では、単にレーザーを打つだけでなく、なぜ赤みが出ているのかを皮膚科専門医が丁寧に診断した上で治療方針を決定します。
Vビームが適しているかを見極め、必要に応じて外用・内服治療を組み合わせるなど、肌の状態に応じた提案を行なっています。
治療回数や効果の出方についても事前に説明し、納得した上で治療を進められる点が特徴です。
JR川崎駅から徒歩3分、平日は19時まで・土曜日も診療しており、忙しい方でも通院しやすい体制を整えています。
Vビームの料金
保険診療の場合
約8,100円〜33,000円(照射面積により変わります)。Vビームの保険適用になる症状については「Vビームの保険適用となる症状とは?治療回数の目安や費用を解説」をご覧ください。
自費診療の場合(公的保険適用外)
全顔(レーザーフェイシャル) | 32,780円 |
目元のハリ | 10,780円 |
両頬の赤み(赤ら顔、ニキビの赤み) | 21,780円 |
鼻の赤み | 10,780円 |
鼻と顎の赤み | 16,280円 |
傷跡の赤み | 1箇所10,780円 |
全顔(酒さの赤み) | 32,780円 |
両頬(鼻を含む、酒さの赤み) | 21,780円 |
鼻(酒さの赤み) | 10,780円 |
Vビームの効果に関するよくある質問

Q.Vビームは1回で効果はないですか?
Vビームは、赤みの原因や程度に応じて複数回で徐々に改善をめざす治療です。
そのため、一回のみで判断しないことが大切です。
Q.保険適用になりますか?
保険適用になるのは、単純性血管腫、乳児血管腫(いちご状血管腫)、毛細血管拡張症です。
赤ら顔や肌のハリ・ツヤ、ニキビ、ニキビ跡の改善などは保険適応外となります。
Vビームでの治療をお考えの方は、川崎たにぐち皮膚科へご相談ください

Vビームは、毛細血管そのものの拡張や増生が主体となる赤みに対して、効果が期待できる治療です。赤みの原因や肌の状態に応じて治療方法を選択することで、より納得のいく結果につながります。
川崎たにぐち皮膚科では、赤みの原因を皮膚科専門医が正しく見極めた上で、一人ひとりに合った治療をご提案しています。Vビーム治療について不安や疑問がある方は、当院までお気軽にご相談ください。
副作用・注意点
副作用・リスク
・赤み
照射直後に肌に赤みが生じ、2週間ほど続くことがあります。
通常、数時間~3日ほどで落ち着きます。
・痛み
肌の状態や患部の状態により、ヒリヒリとした痛みを感じることがあります。
必要に応じて、保冷剤などで冷やすと痛みが和らぎます。
・むくみ、腫れ
施術後に腫れやむくみを生じることがあり、毛細血管拡張症などは腫れが出やすくなります。
通常、施術後2~5日ほどで落ち着きます。
・かさぶた
かさぶたができた場合は、無理に剥がさないようにしてください。
1~2週間ほどで自然と剥がれ落ちます。
・内出血
施術後に内出血を起こすことがあります。
通常は施術後、1~2週間程度で落ち着きます。
・色素沈着・色素脱失
レーザーの照射による熱で肌に軽いやけどを起こした状態となるため、炎症後色素沈着や色素脱失を生じることがあります。
通常、数ヵ月ほどで落ち着きます。
禁忌
以下に該当する方は、施術を受けられない可能性があります。
必ず事前にご相談ください。
妊娠中、授乳中の方
極度の日焼けをしている方、日焼けをする予定のある方
湿疹や炎症を起こしている部位
注意点
施術後は2週間程度、内出血が続く場合があります。
血液をサラサラにする薬を服用中の方は、強い内出血を起こしやすいです。
施術後は肌に赤み、痛みなどが生じる場合がありますが、通常は数時間~3日ほどで落ち着きます。
痛みが治まらない場合は、保冷剤などで冷やしてください。
痛みが強くなる場合や強い痛みが続く場合は、医師へ相談しましょう。
洗顔、メイク、シャワーは翌日から可能です。
治療期間中は肌が非常に敏感になっています。十分な紫外線対策を行ってください。
【参考文献】
[1] Sorbe, C., Seeber, N., Schneider, S. W., & Herberger, K. (2025).Laser and energy-based devices for treating rosacea – a systematic review and network meta-analysis.Journal der Deutschen Dermatologischen Gesellschaft (JDDG).
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12800891/
[2] Baek, J. O., Hur, H., Ryu, H., Kim, J. S., Lee, K. R., Kim, Y. R., & Choi, K. (2017).Treatment of erythematotelangiectatic rosacea with the fractionation of high‐fluence, long‐pulsed 595‐nm pulsed dye laser.Journal of Cosmetic Dermatology, 16, (2017).
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jocd.12284

