ジュベルックとは、「ポリ乳酸(PDLLA)」と「非架橋ヒアルロン酸」の成分を組み合わせたスキンブースター製剤です。

ここではジュベルックで期待できる効果や特徴、他の薬剤との違い、効果が出る期間の目安、当院で受けられるジュベルック施術の特徴などを紹介します。

谷口 隆志(たにぐち たかし)

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

2007年に東京大学を卒業後、東京大学医学部附属病院を中心に総合病院やクリニックで一般皮膚科、小児皮膚科、皮膚外科手術、アレルギー、美容皮膚科領域の診療を行ってきました。その経験・知識を活かし、幅広い医療機器を備えて、様々な皮膚のトラブルの助けになれるよう取り組んで参ります。

ジュベルックとは

ジュベルックとは、「ポリ乳酸(PDLLA:Poly-DL-lactic acid)」と「非架橋ヒアルロン酸」の成分を組み合わせたスキンブースター製剤です。ジュベルックの主成分である「ポリ乳酸(PDLLA)」と「非架橋ヒアルロン酸」には、それぞれコラーゲンを作られやすくする働きと肌の保水力をアップする働きが知られています。そのため毛穴の開き、たるみ毛穴、ニキビ跡の凹み、小ジワ、肌のハリや弾力が気になるなどの症状に効果が期待できます。

ジュベルックの施術が向いている方

・毛穴の開きや毛穴のたるみが気になる方

・ニキビ跡の凹みが気になる方

・眉間やおでこにできた小ジワが気になる方

・肌のハリや弾力がなくなってきたと感じる方

ジュベルックの効果

ジュベルックの代表的な効果は、「毛穴の開き・たるみ毛穴」、「ニキビ跡の凹み」、「小ジワ」、「肌のハリ、弾力」にアプローチすることです。ここではそれぞれの症状別にジュベルックで期待できる効果について紹介します。

毛穴の開き、たるみ毛穴

加齢とともに肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンが作られにくくなると、毛穴の開きやたるみ毛穴が起こりやすくなります。ポリ乳酸(PDLLA)は、線維芽細胞を活性化してコラーゲンやエラスチンを作られやすくする働きが期待でき、毛穴の開きやたるみ毛穴にアプローチします。

ニキビ跡の凹み

ニキビの炎症によって真皮層にある組織が破壊されてしまうと、ニキビ跡の凹みが起こってしまいます。ジュベルックは肌の内側にある真皮層へと注入できるため、コラーゲンを作られやすくして、肌の組織へと効率的に働きかけます。

小ジワ

肌表面にできる細かな小ジワは、加齢や紫外線によって肌の弾力や水分保持力の低下が影響しています。ジュベルックは線維芽細胞を活性化させて、コラーゲンやエラスチンを作られやすくして、気になる小ジワにアプローチします。

肌のハリ、弾力

加齢の影響でコラーゲンやエラスチンなどの肌成分が作られにくくなると、肌のハリや弾力が気になる肌状態になってしまうかもしれません。

ジュベルックの成分であるポリ乳酸(PDLLA)は、線維芽細胞を活性化してコラーゲンやエラスチンを作られやすくする働きが期待できます。また非架橋ヒアルロン酸によって保水力を補う働きも期待できます。

ジュベルックの特徴

ジュベルックの代表的な特徴は、「効果が持続しやすい」、「副作用が少なく、安全性が高い」ことです。ここではそれぞれについて詳しく紹介します。

効果が持続しやすい

ジュベルックの主成分であるポリ乳酸(PDLLA)は、線維芽細胞を活性化させて、コラーゲンやエラスチンといった肌にとって大切な成分を体の内側から作られやすくする働きが期待できます。PDLLAは体の中で1~2年かけて少しずつ分解されため、期待した効果が持続しやすくなります。

即効性が期待できる

非架橋ヒアルロン酸は、肌の乾燥にアプローチして肌の保水力をアップする働きが期待できます。注入後は素早く患部に広がるため、保湿効果を実感しやすい成分です。

副作用が少なく、安全性が高い

ジュベルックの主成分であるPDLLAは、丸型の粒子になるよう作られています。注入後には、周囲の細胞に過度な刺激を与えにくい構造のため、従来のPDLLA製剤に比べて副作用のしこりが起こりにくくなっています。

日本の厚生労働省にあたる機関の「米国食品医薬品安全庁(FDA)」や「韓国食品医薬品安全庁(MFDS)」において、PDLLAは手術用の縫合糸などに承認されている安全性の高い成分です。

当院のジュベルック施術とは

当院では、ジュベルックをポテンツァで肌に注入しています。ポテンツァは極細の針を皮膚に刺してから、針先から高周波を照射できる機種です。ポテンツァでジュベルックを投与することで、以下のような働きが期待できます。

コラーゲンやエラスチンを作られやすくする

ポテンツァは肌に微細な穴を開けることで、創傷治癒反応を促進する施術です。コラーゲンやエラスチンを作られやすくして、肌のターンオーバーを整える働きが期待できます。さらに針先から高周波を照射することで、線維芽細胞を活性化してコラーゲンやエラスチンを作られやすくします。

真皮層へと均一に注入できる

ポテンツァ独自のドラッグデリバリーシステムにより、肌の内側にある真皮層へとジュベルックを均一に注入しやすくなり、期待する効果を実感しやすくなります。

効果はいつごろから感じられる?

効果を実感するタイミングには個人差があります。目安となるタイミングは、4~6週に1回の頻度で施術をしたときの3~5回目です。

ジュベルックを肌に注入した後は、1~2年の時間をかけて体内でゆっくりと分解されるため、持続的な働きも期待できます。

ジュベルックと他の薬剤との違い

ここでは美容施術に使用されている代表的な薬剤の「ヒアルロン酸」、「ボトックス(ボツリヌストキシン)」とジュベルックの違いについて紹介します。

治療法         

特徴

適応箇所    

ジュベルック

真皮層にある線維芽細胞を活性化し、コラーゲンやエラスチンを作られやすくする持続的な働きが期待できる

肌の表面にある小ジワや毛穴の開き、たるみ

ヒアルロン酸

肌のボリュームをアップさせる即時的な働きが期待できる

ほうれい線、マリオネットライン、コメカミの凹みなどの顔の凹み

ボトックス

過剰な筋肉の働きを弱めることで、筋肉の緊張を緩める

表情筋の過剰な働きによる眉間、おでこ、目尻などのシワ

ヒアルロン酸との違い

ヒアルロン酸は肌のボリュームをアップさせる特徴があり、即時的な働きが期待できます。ほうれい線やマリオネットラインなどのシワや、コメカミの凹みなどの顔の凹みが気になる部分に向いた成分です。

ジュベルックは真皮層にある線維芽細胞を活性化することで、コラーゲンやエラスチンなどを作られやすくする持続的な働きが期待できます。肌の表面にある小ジワや毛穴の開き、たるみなどに向いた成分です。

ボトックスとの違い

ボトックスは過剰な筋肉の働きを弱めることで、筋肉の緊張を緩める成分です。表情筋の過剰な働きによってできた眉間やおでこ、目尻などのシワに効果が期待できます。

ジュベルックは肌の内側にある真皮層へと働きかけて、コラーゲンやエラスチンなどを作られやすくします。肌の表面にある小ジワや毛穴の開き、たるみなどに向いた成分です。

当院の施術事例

施術前

  

施術後

 

施術内容

ポテンツアでの注入ジュベルック3回

治療期間

3回(治療期間6カ月)

費用

231,000円(税込)

ポテンツアでの注入ジュベルック注入全顔3回分

リスク・副作用

赤み、乾燥、一時的な肌荒れなど


施術の流れ

 

当院では、ポテンツァの施術にジュベルックを使用しています。

施術に必要な所要時間は60~120分です。(医師の診察時間を除く)

 

1.医師の診察

医師が現在のお悩みや肌状態などを確認してから、一人ひとりにあわせた治療計画をご提案いたします。

※診察の結果、ポテンツァの施術が受けられない場合もあります。あらかじめご了承ください。

2.クレンジング、洗顔

ポテンツァの施術前には、肌を清潔に保つためにクレンジングや洗顔が必要です。

3.施術開始

まずは肌に麻酔薬を塗布します。麻酔薬の効果があらわれるまで30分ほどお待ちください。麻酔薬の効果が確認できたら、機械の操作を開始します。

4.施術終了

施術後の肌は敏感になっているため、強くこすらないように注意してください。


川崎の皮膚科なら「川崎たにぐち皮膚科」

ジュベルックは「毛穴の開き」、「たるみ毛穴」、「ニキビ跡の凹み」、「小ジワ」、「肌のハリや弾力が気になる」などの症状に効果が期待できる施術です。当院ではポテンツァを使用して肌にジュベルックを注入しています。毛穴の開きやたるみなどの症状が気になる方は、当院までお気軽にご相談ください。

 

【川崎たにぐち皮膚科院長 :谷口 隆志 監修】


価格

以下の施術は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費診療)です。

ポテンツァ

ニキビ跡治療・スキンリジュビネーション治療(使用薬液:サイトプロMD)

全顔1回88,000円(税込)
両頬+鼻or両頬+こめかみ1回69,300円(税込)

ニキビ跡治療・スキンリジュビネーション治療(使用薬液:ジュベルック)

全顔          1回77,000円(税込)

 

副作用・リスク

禁忌

「ポテンツァ(ジュベルック)」

・心臓ペースメーカーなど埋め込み型医療機器を体内に埋め込んでいる方

・歯にブリッジやインプラントが入っている方

・治療部位に金属糸、金属プレート、プロテーゼなどを入れている方

・局所麻酔薬、抗生物質または、その他の薬に対するアレルギーがある方

・血液をサラサラにする薬(抗凝固薬、抗血小板薬など)を飲まれている方

・てんかん、糖尿病、糖尿病合併症、皮膚悪性腫瘍、自己免疫疾患を患っている方

・妊娠中、授乳中の女性

・皮膚炎、単純ヘルペスが出ている方

・金属アレルギー、ケロイド体質の方

副作用

ポテンツァ

赤み、乾燥、一時的な肌荒れなど

ジュベルック

内出血、赤み、硬結など

注意事項

ポテンツァ(ジュベルック)

・メイクは翌日から可能です。施術当日は控えてください。

・施術当日のシャワーは可能ですが、入浴は翌日から可能です。ただし患部をこすらないように注意しましょう。

・施術直後に赤みや乾燥があらわれるかもしれません。その場合はマスクパックをご使用ください。

・施術前後1週間はピーリング製品やスクラブ入りの洗顔フォームなどは控えてください。

・施術後は一時的にニキビができるかもしれません。

・日常的に紫外線対策をしてください。

※上記以外にも施術後に肌状態が悪化しているなど、気になることがあればいつでもご相談ください。

「ポテンツァについて」

  • 未承認医薬品等:ポテンツァは未承認医療機器です。
  • 入手経路等:当院では、Jeisys Medical Inc.より、医師が個人輸入しています。
  • 国内の承認機器の有無:同程度の成分または性能を有する国内承認医療機器等はありません。
  • 諸外国における安全等に係る情報:諸外国においては、次の認証を取得済みです。MFDS(2019.01)

個人輸入された医薬品等の使用によるリスクはこちらのページをご覧ください。

「ジュベルックについて」

  • 未承認医薬品等:ジュベルックは未承認医療機器です。
  • 入手経路等:ネイチャーフォース・ジャパン社より購入しております。
  • 国内の承認機器の有無:同程度の成分または性能を有する国内承認医療機器等はありません。
  • 諸外国における安全等に係る情報:米国FDA、韓国KFDAの承認を受けています。