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「繰り返しできるニキビが気になる」、「酒さ（赤ら顔）のポツポツが治らない」という不安がある方もいるのではないでしょうか。イソトレチノインは、繰り返しできるニキビ、重症化したニキビ、酒さ（赤ら顔）の治療などに効果が期待できる薬です。
ここではイソトレチノインの正しい飲み方や使い方に関する注意点、期待できる効果、よくある質問などについて詳しく紹介します。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
2007年に東京大学を卒業後、東京大学医学部附属病院を中心に総合病院やクリニックで一般皮膚科、小児皮膚科、皮膚外科手術、アレルギー、美容皮膚科領域の診療を行ってきました。その経験・知識を活かし、幅広い医療機器を備えて、様々な皮膚のトラブルの助けになれるよう取り組んで参ります。
イソトレチノインは何カ月飲む？
当院のイソトレチノイン治療では、6カ月の連続服用を推奨しています。ニキビが再発されにくい状態になってから、さらに2カ月間服用を継続することで再発を防ぎやすくなる薬です。
症状やご希望によっては、6カ月以上服用を続けることもあります。自分の判断で服用を終了せずに、医師の指示通りに服用しましょう。
正しい飲み方
1日1回、20～40mgを食後に服用してください。服用するタイミングは、朝昼夕のいつでもかまいません。用量については、一人ひとりの症状に合わせて調節して処方しているため、医師の指示を守って服用しましょう。
女性の方は、定期的な月経が開始後2～3日を過ぎてから、服用を開始してください。
効果が現れるのは何カ月くらい？
イソトレチノインの効果を実感する目安は、早い方で4カ月です。ただし症状が重篤な場合は、1年ほど継続して服用することもあります。どちらの場合でも、再発リスクを減らすために、ニキビが再発しにくくなったと感じてから、さらに2カ月間の継続した服用が必要です。１）2）
服用を辞めた場合はどうなる？
医師の指示により服用を終了した場合は、治療効果が期待できるため、症状を再発するリスクが少なくなります。ただし自己判断で服用を中断したときには、治療が正しく行われなくなるため、再発するリスクが高くなってしまいます。
もし副作用の症状などが原因で服用の継続が難しいと感じたときには、自己判断で服用を止めずに、医師までお気軽にご相談ください。
イソトレチノインの効果
イソトレチノインは、繰り返しできるニキビや悪化しがちなニキビ、酒さ（赤ら顔）の治療などに効果が期待できる薬です。ここではイソトレチノインの働きについて紹介します。
抗炎症作用
免疫機能を調整し、ニキビの原因であるアクネ菌にアプローチして炎症を抑える働きが期待できます。また、酒さのような肌の赤みも整えます。
過剰な皮脂を減らす
過剰に働いている皮脂細胞の働きを整えて、皮脂腺を小さくさせます。皮脂の分泌量を減らして、ニキビの原因である毛穴の詰まりにアプローチします。ニキビが作られにくい肌状態を目指しながら、毛穴の詰まりによってできた毛穴の開きにも効果が期待できます。
皮膚細胞の働きを整える
皮膚細胞の働きを整えることで、皮膚が厚くなる症状や毛穴の詰まりにアプローチし、ニキビができにくい健やかな肌状態を目指します。
おすすめな方
・何度もニキビを繰り返してしまう方
・ニキビ跡ができやすい方
・重症なニキビがある方
・酒さ（赤ら顔）で困っている方
ダウンタイムについて
イソトレチノインは飲み薬のため、ダウンタイムはありません。イソトレチノインの治療終了後にも再発のリスクはありますが、通常は治療前よりもニキビの症状は軽くなります。
ただし服用中は、皮膚や粘膜が乾燥しやすくなるため、保湿剤や保湿作用のある目薬などをご使用ください。その他、治療に関する注意点については、「副作用・注意点」の項目をご覧ください。
よくある質問
Q.保険診療でイソトレチノインの治療は受けられますか？
A.
イソトレチノインは保険診療で治療が受けられません。イソトレチノインは、公的医療保険が適用されない自由診療（自費診療）です。
Q.食後に服用するのを飲み忘れました。食前や空腹時に服用してもいいですか？
A.
イソトレチノインは食後に服用することで成分の吸収が良くなる薬です。食前や空腹時の服用は吸収が悪くなるため、期待した効果が実感しにくくなります。飲み忘れに気がついたときには、次の服用タイミングになってから、食後に通常の量を飲みましょう。2回分をまとめて服用するのは控えてください。
Q.アレルギー体質ですが、イソトレチノインの治療は受けられますか？
A.
これまでにイソトレチノイン、ビタミンA、パラペンにアレルギーが出た方は、治療が受けられません。詳しくは医師までご確認ください。
川崎の皮膚科なら「川崎たにぐち皮膚科」
イソトレチノインは、一般的に6カ月連続して服用します。しかし症状によってはそれ以上の服用を継続する場合もあります。自分の判断で服用を中止してしまうと、期待した効果を実感できないかもしれません。必ず医師の指示に従って服用するようにしましょう。イソトレチノインの飲み方について不安やお悩みのある方は、当院までお気軽にご相談ください。
価格
以下の治療は、公的医療保険が適用されない自由診療（自費診療）です。
| イソトレチノイン 20mg 30カプセル | 16,280円（税込） |
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副作用・注意点
禁忌
「イソトレチノイン」
・妊娠中または妊娠の可能性がある方
・授乳中の方
・成分にアレルギーがある方
・テトラサイクリン系の抗生物質を服用中の方
・未成年者の方
・肝機能障害の方
・腎機能障害の方
・脂質異常症の方
・ビタミンA過剰症の方
・重度のうつ病の方
副作用
「イソトレチノイン」
唇の荒れ、鼻血、手足の乾燥、ドライアイ、脱毛、かゆみ、ニキビの一時的な悪化、発疹、赤み、肝機能低下、膵炎、脂質異常症、流産、早産、死産、催奇形性、筋肉痛、日焼け、頭痛、めまい、吐き気、嘔吐、関節痛、背中の痛み、結膜炎、眼瞼炎、視力低下、目のかすみ、スティーブンス・ジョンソン症候群、アナフィラキシーショック、クローン病、潰瘍性大腸炎、うつ、幻覚、幻聴、自殺企図など
注意事項
「イソトレチノイン」
・服用の前後1カ月と服用期間中は、必ず避妊をしてください。
・服用期間中と服用後1カ月は献血を避けましょう。
・治療開始後、数週間ほど経過する頃には、ニキビの症状が一時的に悪化する方もいます。ただし治療を継続すると治まるため、自分の判断で服用を中止しないようにしましょう。
・女性の場合は、定期的な月経を開始して2～3日過ぎてから服用を開始しましょう。
・乾燥が気になるときは、保湿剤や保湿成分入りの点眼薬などを使ってケアしてください。
・治療中は、紫外線の影響を受けやすくなります。外出時には紫外線に注意して、紫外線対策のクリームを塗布するなどの対策をしましょう。
「イソトレチノインについて」
・未承認医薬品等
イソトレチノインは、医薬品医療機器等法上において国内で承認されていません。
・入手経路等
Cipla社から個人輸入しています。
個人輸入された医薬品等の使用リスクに関する情報はこちらのページをご確認ください。
イソトレチノインの個人輸入についての厚生労働省の注意喚起はこちらのページをご確認ください。
・国内の承認機器の有無
国内で同程度の効能・効果で承認されている国内承認医薬品薬剤はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
米国のFDA（食品医薬品局）など諸外国で承認されています。
胎児の催奇形性、鬱、精神病などの精神疾患の副作用も報告されています。
＜参考文献＞
