ラジオ波メスによるホクロ・イボの除去
ホクロや脂漏性角化症(加齢性のイボ)ではメラニン色素を含んだ細胞が皮膚で増えているので、増えた細胞を取り去ることが治療となります。
ホクロの場合は、お顔にある小さいホクロ(おおよそ3-4mm以下)の場合はラジオ波メスで細胞が増えている部分を削って除去する方法が可能です。こちらの治療は自費診療となります。
削って除去した部分は傷を治す要領で皮膚が再生しますので、再生した傷跡が目立たない大きさまでであればラジオ波で削って除去する方法が可能です。
お顔でも大きなホクロであったり、体にあるホクロはラジオ波メスですと術後に瘢痕(傷痕)になるリスクが高いため手術による切除を行うことをお勧めしています。
切除の場合は保険診療にて行なっております。
保険診療で対応可能な内容については、「日帰り手術」のページをご覧ください。
加齢性のシミ・イボの場合は細胞が平坦なまま増えているシミの状態(盛り上がりがない状態)であればQスイッチレーザーで治療ができますが、皮膚が分厚くなっている加齢性のイボの状態ではQスイッチレーザーでは効果が不十分となります。
盛り上がっている部分については、ラジオ波メスで物理的に削って治療をすることができます。
ラジオ波メスでの治療のメリットは一回の治療で取れること、イボの部分だけを最小限でとるので周囲に炎症がおきにくい(=炎症後色素沈着が少ない)という点にあります。加齢性のイボはできものが深くないので術後に瘢痕となるリスクは低く、比較的大きなものでもラジオ波メスで治療可能です。
ラジオ波メス
ラジオ波メスは高周波を用いた器械で、組織を切る効果と止血効果があり、さらには周囲へのダメージも最小限に抑えながらできものを削っていくことができるため、皮膚の表面のできものの切除に用います。
顔の小さいホクロや脂漏性角化症(加齢性のイボ)の治療で使用します。
注射で局所麻酔をした後にラジオ波メスで細胞が増えている部分を削る施術をします。
術後は浅い傷となりますが、抗菌薬の塗り薬とテープを貼り傷の部分の処置を行います。
治療当日からテープの上からであれば洗顔や化粧も可能です。
傷は1週間から10日程度で治るのでそれまでは塗り薬、テープ保護を継続していただきます。
基本的に施術2週間後に診察に来院していただきます。
傷が治った患部の皮膚はピンクの弱い皮膚ですので、日焼け止めで保護することが大切です。患部は日焼けしやすい状態になるため、紫外線にあたってしまうと日焼けのように茶色く目立つことがありますが、その場合は日焼けと同様に時間をかけて薄くなっていきます。
ホクロで病変が深い場合には、完全にとろうとするとへこみが場合があるため、深さを調節しながら治療します。病変が残った場合は数か月後に再治療を行います。
実際の手順
- 注射で局所麻酔を行った後、ラジオ波メスで病変を削り取ります。
- 術後はマイクロポアテープを貼っていただき、軟膏処置を行うことで2週間程度で傷が塞がります。
料金について
ラジオ波メスの治療は基本的に自費診療となります。
ホクロ・イボの長径によって以下の通りとなります。
3mmまで | 10,780円 |
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6mmまで | 16,280円 |
10mmまで | 21,780円 |
10mm以上 | 5mmごとに11,000円追加 |
治療が複数の場合は、大きさの合算で料金計算します。
例えば、2mmと3mmと4mmのものを合わせて治療した場合、9mmで21,780円になります。
ホクロ・イボの種類によっては、保険適応となる場合があります。
その場合の費用は、一般保険診療のできものの手術となります。