「化粧品を使っても、ニキビ跡のクレーターが改善しない」と悩んでいませんかクレーターをセルフケアだけで完全に治すのは難しいですが、色素沈着の悪化を防ぎ、肌の状態を整えるケアは可能です。

本記事ではクレーターの種類や原因、自宅でできるケア、避けたい行為、皮膚科で行う治療についてわかりやすく解説します。

谷口 隆志(たにぐち たかし)

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

2007年に東京大学を卒業後、東京大学医学部附属病院を中心に総合病院やクリニックで一般皮膚科、小児皮膚科、皮膚外科手術、アレルギー、美容皮膚科領域の診療を行ってきました。その経験・知識を活かし、幅広い医療機器を備えて、様々な皮膚のトラブルの助けになれるよう取り組んで参ります。

ニキビ跡のクレーターは自力で治せる?

深いクレーター状のニキビ跡を、自力で完全に治すのは難しいとされています。自宅でできるのは、紫外線や摩擦による刺激を避けて色素沈着の悪化を防ぎ、保湿などによって乾燥を防いで肌の状態を整えるケアです。

クレーターの深さや形によって適した治療方法は異なるため、凹みが気になる場合は早めに皮膚科で状態を確認しましょう。

自力で改善しやすいニキビ跡・難しいニキビ跡の違い

ニキビが治った後は、赤みや色素沈着、皮膚の凹み、盛り上がりなどが残ることがあります。[1] それぞれの特徴や経過を、以下の表にまとめました。

ニキビ跡のタイプ

特徴・経過

赤み

炎症後に一時的に残る赤みで、時間とともに目立ちにくくなることがある

茶色い色素沈着

炎症後に茶色く残った跡で、徐々に薄くなる場合がある

凹みのあるクレーター状

皮膚が凹んだ瘢痕で、セルフケアだけでの改善は難しいとされている

盛り上がり・しこり

肥厚性瘢痕やケロイド、炎症後の硬結などが考えられるため、自己判断せず皮膚科での確認が必要

ニキビ跡のクレーターができる原因

炎症の強いニキビが長引くとダメージが真皮まで及び、皮膚を支えるコラーゲンなどの組織が傷つくことがあります。修復の過程で組織の減少や線維化が生じると、皮膚が平らに戻らずクレーターが残ります。

ニキビを潰したり繰り返し触ったりすることは避け、炎症のあるニキビは早めに治療することが大切です。[1]

クレーター状ニキビ跡の種類

クレーター状のニキビ跡は、主に3つのタイプに分けられます。

種類

特徴

アイスピック型

針で刺したような、入り口が狭く深い凹み

ボックスカー型

底が平らで、縁がはっきりした四角い凹み

ローリング型

境界がなだらかで、波打つように見える凹み

実際には複数のタイプが混在していることもあり、種類や深さによって適した治療方法が異なります。

ニキビ跡のクレーターを自力で治したい人ができるセルフケア

外出時は日焼け止めを塗り、汗をかいた後や長時間屋外で過ごすときは塗り直して、紫外線による色素沈着の悪化を防ぎましょう。洗顔後はタオルでやさしく押さえるように水分を拭き取り、低刺激性でノンコメドジェニックテスト済みと表示された保湿剤などを使用してください。

また、健やかな肌を保つため、睡眠や食事のリズムを整えることも大切です。市販のレチノールやピーリング化粧品は製品の表示に従って使用し、赤みやヒリつきが出た場合は中止しましょう。

ニキビ跡クレーターにやってはいけないセルフケア

セルフダーマペンなど自宅で針を刺す行為は、針の深さや衛生管理が難しく、出血や感染、色素変化を招くおそれがあるため避けてください。[2]

また、強いスクラブや過度なピーリングは、肌への刺激となります。ニキビを潰したりかさぶたを剥がしたりすると、炎症や傷が悪化し、跡が残りやすくなるため控えましょう。

自力ケアで改善しないクレーターは皮膚科でどんな治療をする?

当院で行う代表的な治療には、ポテンツァ・キュアジェットがあります。ただし、クレーターの形や深さ、肌質によって適した方法は異なるため、診察で状態を確認して選択します。

ポテンツァ

ポテンツァは極細の針を刺し、針先から高周波を照射する治療です。針による刺激と熱エネルギーを組み合わせ、クレーターや肌質の改善をめざします。

当院のポテンツァ治療については「ポテンツァ」をご覧ください。

キュアジェット

キュアジェットは、高圧ジェットで薬剤を皮膚に届ける治療です。コンタクトモードでは、凹みの下にある硬い線維に働きかけるマイクロサブシジョン効果も期待できます。

当院のキュアジェット治療について詳しく知りたい方は「キュアジェット」をご覧ください。

川崎たにぐち皮膚科のニキビ跡治療の特徴

川崎たにぐち皮膚科では、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医が、クレーターの形や深さ、赤み、色素沈着などを確認します。

新しいニキビがある場合は、必要に応じて保険診療を含む治療で先に炎症を抑えます。その後、ポテンツァやキュアジェットなどで、肌の状態に合わせたニキビ跡の治療方針を検討します。

ニキビ跡治療の料金

以下の治療は、公的保険が適用されない自由診療(自費)です。

※料金は税込です。

治療

料金

ポテンツァ(ニキビ跡治療・スキンリジュビネーション治療 全顔1回)

77,000円

キュアジェット(コンタクトモード2cmx2cmの範囲または5か所まで)

 33,000円

ニキビ跡治療に関するよくある質問

Q:クレーター状のニキビ跡に一番効果的な治療は何ですか?

クレーターの形や深さ、肌質によって適した治療は異なります。診察で状態を確認し、ポテンツァやキュアジェットなどから選択します。

Q:ニキビ跡のクレーターは何回くらい治療を受ける必要がありますか?

必要な回数はクレーターの種類や深さ、治療方法によって異なります。1回で十分な変化が得られず、複数回の治療が必要になることもあります。

ニキビ跡のクレーターにお悩みの方は川崎たにぐち皮膚科へ

ニキビ跡のクレーターをセルフケアだけで治すのは難しく、自宅でできるのは色素沈着の悪化や新しいニキビを防ぎ、肌の状態を整えるケアが中心です。凹みの形や深さによって、適した治療は異なります。

ニキビ跡のクレーターにお悩みの方は、川崎たにぐち皮膚科までお気軽にご相談ください。

 

【川崎たにぐち皮膚科院長:谷口 隆志 監修】

 

 

【参考文献】

[1] 日本皮膚科学会:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023

https://www.jstage.jst.go.jp/article/dermatol/133/3/133_407/_pdf/-char/ja

[2] FDA:Microneedling Devices: Getting to the Point on Benefits, Risks and Safety

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/microneedling-devices-getting-point-benefits-risks-and-safety

 

「ポテンツァについて」

・未承認医薬品等:ポテンツァは未承認医療機器です。

・入手経路等:当院では、Jeisys Medical Inc.より、医師が個人輸入しています。

・国内の承認機器の有無:同程度の成分または性能を有する国内承認医療機器等はありません。

・諸外国における安全等に係る情報:諸外国においては、次の認証を取得済みです。MFDS(2019.01)

 

「キュアジェットについて」

・未承認医薬品等

キュアジェットは、医薬品医療機器等法上において国内で承認されていません。

・入手経路等

バズバイオメディック社から個人輸入しています。

・国内の承認医薬品などの有無

国内で同程度の効能・効果で承認されている国内承認医療機器はありません。

・諸外国における安全性等に関する情報

韓国KFDAの承認を受けており、注射式シリンジ/液状の薬液を磁力やバネで噴霧し、皮膚に通して注入する装置として安全性が認められています。