キュアジェットとは

キュアジェットは、針を使わずに、美容に効果のある成分をお肌の奥まで届けることができる最新の機械です。
特殊なジェットの水圧技術を使って、美容成分をスプレーのように細かく吹きかけることで、肌の表面から奥の層(真皮層)までムラなく、しっかりと浸透させることができます。
この治療は痛みが針より少なく、肌へのダメージも少ないのが特長です。そのため、敏感肌の方や初めて美容治療を受ける方にも選ばれています。
また、韓国の政府機関「食品医薬品安全処(KFDA)」からも、効果と安全性がしっかりと認められた医療機器として、「第2等級」の認証を受けている治療法です。
特徴
キュアジェットは針を使わないため、施術時の痛みや感染症のリスクが低く、ダウンタイムも短いお肌への負担が少ない治療です。1秒間に最大20回の連続照射が可能で、施術はスピーディーに完了します。
薬剤は、肌の奥深くにある真皮と呼ばれる部分の最大2.5mmの深さまでしっかり届けることができ、肌の状態や目的に合わせて注入の深さを正確に調整できるのも魅力です。
さらに、キュアジェット独自の「マイクロサブシジョン効果」(肌の内側の硬くなった組織をやさしくほぐす働き)により、肌の回復が早く、従来の治療に比べてより早く効果を実感しやすいのも大きなメリットです。
治療の仕組み

キュアジェットは、空気の力を使って美容成分を高速でお肌に届ける最新の美容機器です。
機械の中では「シリンダー」という部分が高速さで上下に動いて、強い圧力(衝撃波)を作り出します。その力で、薬剤を秒速500メートルという超高速のジェット流としてお肌に吹きつけます。
このジェットのパワーを利用して、お肌の奥にあるニキビ跡や傷跡などのくぼみの原因=かたくなってしまった組織をやさしくほぐしてくれるのが、「マイクロサブシジョン」と呼ばれる働きです。
1回の噴射で使われる薬剤の量はわずか0.8〜1マイクロリットル(とても少ない量)なので、負担をかけずにお肌の深いところまでムラなく成分を届けることができます。
おすすめな方
キュアジェットは、以下の方におすすめです。
- ・ニキビ跡の凹み(アイスピック、ローリング、ボックス状の凹み)でお悩みの方
- ・小じわ、毛穴の開きを改善したい方
- ・肌のキメや質感を整え、ハリや透明感のアップ、保湿など、総合的な肌質改善を目指す方
- ・ニードル治療(ダーマペン、ポテンツァ、手打ち注射など)の痛みやダウンタイムが苦手な方
キュアジェットの効果
キュアジェットには、以下のような効果があります。
- ・凹みの改善:マイクロサブシジョン効果により、ニキビ跡や傷跡の凹みを改善。
- ・肌質改善:薬剤を真皮層に均一に届け、肌のキメを整え、毛穴や小じわ・酒さなどを改善。
使用する薬剤に応じて、肌の水分量を高めて深い潤いを与えたり透明感をアップさせたりと、総合的な肌質改善効果が期待できます。
動物を使った研究では、キュアジェットでの薬剤の浸透効果が従来の注射と同じくらいしっかり届いていることが確認されています。
モードの違い
キュアジェットには、2つの照射モードがあります。肌に直接当てて照射する「コンタクトモード(接触照射モード)」と、肌から少し離して照射する「トーニングモード(中空照射モード)」です。
ニキビ跡などの皮膚の凹み治療用のコンタクトモード(接触照射)

コンタクトモードは、ハンドピースの先端を肌に密着させて照射する方法です。薬剤を皮膚の深層まで届け、マイクロサブシジョン効果を最大限に発揮させます。ニキビ跡や傷跡によって皮膚深部で硬く癒着してしまった線維組織をしっかりと切り離し、凹みを内側から持ち上げる、クレーター治療に最適なモードです。
肌質や毛穴の改善のトーニングモード(中空照射)

トーニングモードは、ハンドピースを肌から約1.5cm離して照射する方法です。「プラトー・レイリー不安定性」という物理現象を利用し、薬剤をナノサイズの微粒子に変えて、真皮層へ優しく広範囲に浸透させます。
肌表面に薬剤を均一に散布することで、肌全体のキメを整え、毛穴を引き締め、ハリやツヤを向上させる美肌・肌質改善のためのモードです。
使用薬剤ジュベルックについて
当院のキュアジェット治療では、薬液はジュベルック(JUVELOOK)を使用します。ジュベルックの主成分は、コラーゲンの生成を強力に促進するPDLLA(ポリDL乳酸)です。ニキビ跡や傷跡の凹み改善・毛穴の引き締め・肌のハリ向上など、幅広い悩みに効果を発揮しより滑らかで健康的な肌へと導きます。
ダウンタイムの期間
針を使わないマイクロサブシジョン技術のため、従来の注入治療と比較してダウンタイムが短くなっています。
【施術方法によるダウンタイムの比較】施術方法 | 針の使い方 | 症状 | 期間 |
---|---|---|---|
キュアジェット | 針はない | 赤み・むくみ・点状の内出血など | 数時間〜数日間 |
サブシジョン | 医師が針で直接皮下の硬い組織を剥がす | 内出血・腫れなど | 1〜2週間 |
ダーマペン・ポテンツァ | 極細の針を刺す | 赤み・ヒリつき・点状出血など | 数日〜1週間 |
キュアジェットは、日常生活への影響を抑えやすい治療と言えます。
想定される副作用
針を使用しないため、従来の注入治療に比べて組織の損傷や痛みが少なく、感染リスクも低くなっています。
「従来の注入治療」とは、主にダーマペンやポテンツァのようなマイクロニードル治療や、医師が注射器を用いて行うサブシジョン治療、ヒアルロン酸やジュベルックなどの薬剤の手打ち注入などを想定しています。
ただし、キュアジェットも以下のような副作用があらわれる場合があるので、注意が必要です。
- ・内出血
- ・赤み
- ・むくみ
- ・色素沈着
- ・ごくまれに硬結など
治療を受けられない方
- ●妊娠中の方
- ●てんかん、高血圧、糖尿病、皮膚悪性腫瘍、自己免疫疾患などを患っている方
- ●血液サラサラの薬を飲まれている方、出血傾向のある方
- ●麻酔によるアレルギーがある方
- ●ケロイド体質の方
- ●日焼けをする予定がある方
- ●色素沈着が残りやすい方
- ●肌のトラブル、その他薬によるアレルギーがあるなど医師の判断により治療不可と判断された場合
- ●施術部位にプロテーゼが入っている場合(該当部位避けての施術となります)
- ●ハイドロキノン、トレチノインやピーリング作用のあるものを使用している方(施術1週間前より中止してください)
- ●ヒアルロン酸やボトックスなどの注入や美容外科施術後は3ヶ月程度あけてからをお勧めします
施術時の注意点
施術時には、以下のことに注意してください。
- ・洗顔やメイク:施術部位以外は施術直後から可能。施術部位は、施術翌日から可能。
- ・シャワー:施術当日から可能。
- ・入浴:翌日から可能。
- ・施術部位のマッサージ:1週間後から。
- ・血行がよくなる行為(スポーツ、エステ、サウナ、大量の飲酒など):施術翌日以降。
施術の流れ
施術は以下の流れで行います。
① 医師の診察・カウンセリング
② 施術方法の提案・決定・同意
③ 施術(必要に応じて、複数回)
まず、医師が肌の状態を丁寧に診察し、お悩みやご希望を伺います。その後、最適な治療法を提案し、内容にご同意いただいた上で施術を実施します。
料金
治療内容 | 費用(税込) |
---|---|
コンタクトモード(ニキビ跡などの皮膚の凹み治療) 2cmx2cmのまとまった範囲もしくは5箇所までに接触照射 |
33,000円 |
トーニングモード(肌質や毛穴の改善) 全顔中空照射 |
55,000円 |
コンタクトモード+トーニングモード 両頬のニキビ跡に接触照射+全顔中空照射 |
132,000円 |
薬液はジュベルックを取り扱っています。
よくある質問
キュアジェットについて
- 未承認医薬品等
キュアジェットは、医薬品医療機器等法上において国内で承認されていません。 - 入手経路等
バズバイオメディック社から個人輸入しています。 - 国内の承認医薬品などの有無
国内で同程度の効能・効果で承認されている国内承認医療機器はありません。 - 諸外国における安全性等に関する情報
韓国KFDAの承認を受けており、注射式シリンジ/液状の薬液を磁力やバネで噴霧し、皮膚に通して注入する装置として安全性が認められています。
参考文献 学術資料「BAZ BIOMEDIC|CUREjet」